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からだ・美容

合わないブラジャーは老ける? 40~50代女性こそ必要なフィッティングの重要さ プロに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

定期的なフィッティングがおすすめ(写真はイメージ)【写真提供:HEAVEN Japan】
定期的なフィッティングがおすすめ(写真はイメージ)【写真提供:HEAVEN Japan】

 体形に多少フィットしなくても、華やかで愛らしい下着を身に着けていられた若かりし頃。しかし、40代、50代と年齢を重ねるにつれ下着へのこだわりが薄れてしまい、ストレスがなければずっと同じサイズのものを着続けていませんか? 実は、年を重ねるにつれて体形は刻々と変わっていくもの。とくにブラジャーは、合わないものを着け続けているとスタイルが崩れて、老けて見える原因にも。そこで今回は、フィッティングのポイントなどを女性下着メーカー「HEAVEN Japan」青山店店長の樫村栄美さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

体形は刻一刻と変化 下着のサイズも変わる

――ブラジャーを着けてから時間が経ったり動いたりすると、ずれてくることがあります。適切に着けていないからなのでしょうか?

樫村さん(以下、同)「ずれてしまうということは、そもそも体形に合っていない可能性があります。今お使いのブラジャーのずれが気になるようであれば、ぜひフィッティングを行い、体に合ったものを身に着けるようにしましょう。とくにアンダーベルトがずれる場合は、かなりの確率でサイズが合っていないブラジャーを着けているケースが多いです。きちんと調整していても肩紐がずれやすい場合も、サイズが合っていない可能性が。また、ご自身で認識しているアンダーの位置(ブラジャーを着ける位置)が間違っていることも考えられます」

――購入する際、フィッティングはしたほうが良いのでしょうか?

「はい。今は手軽なオンライン購入も多くなってきていると思いますが、40~50代の女性の体形は刻一刻と変化するものです。昔のサイズ感で選んでいるとしたら、体に合わないブラジャーを選んでいることがあります。体に合うものを着けることが大切です。ご自身に合わないものを使い続けると、体のラインが崩れて老けて見えることもあります。1年に最低でも2回、可能であれば3か月に1度程度フィッティングを行い、サイズの見直しを行っていただきたいです」

――オンラインも便利ですが、店舗で専門のスタッフさんに測ってもらうのも大事ですね。

「お店の方に確認してもらい、ブラジャーを着ける正しい位置を確認することをおすすめします。カップにバストが正しく収まっているか、バストがつぶれていないか、そうしたことは自分で確認しづらいものです。肩紐のストラップの長さもその際に調整してもらうと良いでしょう。ちなみに当店では、ストラップの長さを調節したあと洗濯時にずれることもあるので、ぴったりの長さをミリ単位でお客様にお知らせしています。オンラインで購入される場合も、購入前後にプロフィッターに相談できたり、写真やZoomなどで着用状態を確認してもらえることもあるので、ご自身に合う方法を調べてみてください」

――フィッティングの際、気をつ付けるべき点はありますか?

「生理周期によるホルモンバランスの変化で、バストサイズが1~2カップ変化する方も少なからず見受けられます。また同様に、ホルモンバランスによりバストの肉質が変わる方もいらっしゃいます。カップサイズの変化によりブラジャーが浮いたりきつくなったりといった不快感がある方は、胸が張っているときと張っていないとき、時期をずらしてフィッティングを行うことをおすすめします。

 スタイルや胸の形、身長や体重も十人十色。人と比べることができるものではないので、確かに難しいことが多いと思います。自分に合う下着を見つけるための最大のポイントは、知識のある店員さんがいるお店を選ぶこと。これに尽きます」

――40代、50代はどのようなブラジャーを選ぶと良いですか?

「加齢とともに筋肉が落ち、肉がやわらかくなってくることも多いです。肉がやわらかいといわゆる下着の“食い込み”が気になることもあるので、面でしっかりと支えられるように、ブラジャーのアンダーベルトが太めで脇高のものを選ぶと良いでしょう」