手作りのものに愛情を感じるのは人間だけではありません。あるねこは、大好きな家族に作ってもらったハンモックがお気に入り。香箱座りでくつろぐ姿がツイッター上で公開されると、1.8万件もの“いいね”が集まりました。ハンモック制作に込められた思いなど、飼い主の宇仁田ゆみ（@unita_y）さんに詳しいお話を伺いました。

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クロちゃんとの出会いを後押しした息子さん

　素敵なハンモックの上でまったりとしていたのは、元保護ねこの女の子で9歳の「クロ」ちゃん。黒い被毛にちなみ、ねこが大好きな宇仁田さんの息子さんが命名しました。

　クロちゃんと宇仁田さん一家の出会いは、知人宅の近所に住みついていたねこが出産したときに声をかけられたことがきっかけ。当時、息子さんがねこたちによく会いに行っていたことから、お迎えすることになったそうです。

　夏になって猛暑が続くなか、宇仁田さんはお昼寝をしているクロちゃんを見て、お腹に熱がこもらないか心配になりました。そこで、配偶者さんがクロちゃんのために、通気性のあるハンモックを作ろうと思い立ったそう。

「夫はホームセンターで材料を眺めながら、骨組みをどのようなもので作るか決めたそうです。木の部分は2種類の木材をカットして、ドリルで穴を開けて組んであります。材料費は2000円くらい。手を動かしている時間は、数時間だったと思います」

　クロちゃんへの優しさが込められたハンモックは、ネイビーの糸で美しく編み上げられています。お腹に熱がこもることもなく、クロちゃんもハンモックの上で快適に過ごしているようです。

　完成したハンモックと、その上で気持ち良さそうにくつろぐクロちゃんの姿を収めた写真がツイッター上で公開されると、1.9万件もの“いいね”が集まりまりました。リプライ（返信）には、「素敵！　旦那様、器用ですねぇ」「なんというバッチリなハンモック!!」「編めるのがすごい＆実用性も高すぎる！　尊敬です」「商品化を……商品化を……っ」「作り方を……作り方を教えていただけないでしょうか……!!!」など、配偶者さんの力作を絶賛する声が続々と寄せられています。

2度目のハンモック制作でこだわったポイントとは？

　実は、配偶者さんがクロちゃん用のハンモックを作るのは今回で2度目。1度目の骨組みにはホームセンターで購入したパイプを使用していましたが、今回はより自由度が高い木材を選んだそうです。

「自分にできる範囲で作るために、夫は、木材を加工することとかぎ針編みをすることを選びました。頭の中であれこれ考えつつも、きちんと完成するのか確証が得られないまま手を動かして作ることに、難しさを感じたそうです」

　こだわりが詰まった新しいハンモックがあれば、暑い夏でも、クロちゃんは快適なお昼寝タイムを過ごせそうですね。クロちゃんと一緒に幸せな日々を送る宇仁田さんは、漫画家として活動中。「月刊！スピリッツ」（小学館刊）ではシングルマザーになると決断した40代女性を描いた漫画「縁もゆかりも」を、コミックブリッジ（KADOKAWA刊）ではアラフォー女子と年下男子の不器用な恋愛を描く「夕暮れのあなたは、少し首をかしげて」を連載中。2023年9月には、宇仁田家の庭について綴った単行本「もっと！もぐもぐガーデン」（竹書房刊）も発売予定です。

（Hint-Pot編集部）