「世の母よ、これが息子2歳の我が家の夜ごはん」。SNSに投稿された幼児食の写真が話題になっています。キラキラしたSNS映えした食事とは対極のような、シンプルなごはん。「手抜き料理」と自ら呼ぶほどです。しかし、閲覧したママたちからは共感の声が多数上がりました。投稿した1児の母・ひまわりさんに投稿の意図を聞きました。

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「みんなの“映えない”ごはん教えて」

「世の母よ、これが息子2歳の我が家の夜ごはん
こんなもんでいてくれ
インスタ見ると病むから
みんながこんなもんでいてほしい笑
みんなの映えないごはん教えて
安心したい笑」

　7月31日、ひまわりさんが投稿した写真には、納豆ごはん、豆腐とワカメのみそ汁、カットバナナというシンプルな食事が収められていました。容器も派手なものではありません。にもかかわらず、9万件もの“いいね”が寄せられる反響となりました。

　SNSに子どもの食事や弁当の写真をアップしている親は多いです。しかし、そのほとんどは写真映えを意識し、内容もバラエティに富んでいます。

　その真逆をいくかのような投稿を、ひまわりさんはなぜしたのでしょうか。

「ただ単に、安心したかったといいますか、みんなインスタグラムに出ているようなキラキラした彩り豊かなごはん作ってないよね？　って共感してほしかったんですよね。インスタグラムだけ見てると自分はこんなにできないし、息子もどうせ食べないし、でも、これくらいやってあげられるお母さんになりたいとか思うんですけど、今の自分じゃ無理で……。専業主婦だからこそ外部と関わる機会もないので、ツイッターに共感を求めてしまいました」と、取材に話しました。

　育児についての情報収集の一環として、インスタグラムを活用する子育て中の親は多いでしょう。一方で「インスタ離れ」「SNS疲れ」という言葉があるように、他人の華やかなタイムラインを見続けることは、知らず知らずにメンタルをやられ、ストレスを溜める原因にもなり得ます。

　ひまわりさんは日頃意識している子どもの食事について、「とりあえず、食べればなんでも良しですね。インスタグラム（の料理投稿は）やってないので見栄えはどうでもいいです。トマトあればちょっと映えますよね」と、きっぱり。

　見た目が質素だからといって、内容や栄養面が粗末なわけではありません。投稿した食事についても、「3品あるなんて素晴らしい！」「バナナ切ってみそ汁用意してるからすごい！」「同じ人がいて安心しましたw」「私の家なんて、ポテトとごはんのみです！笑」「インスタグラムに載ってるようなおしゃれなごはんは準備できません」「インスタグラムは理想でツイッターが現実だと思ってます」などの声が多く上がりました。

　ひまわりさんは第2子妊娠中です。

「いろいろなコメントが来ましたが、本当にみなさん優しくて、共感していただいて。これからも安心してズボラごはんでやっていけそうです！　あと、同じようなママたちの安心にもつながったのかなって少しうれしく思っています！」と、結びました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）