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献血と輸血を実体験したエッセイ漫画が大反響 「自分の血液が人の役に立っていると実感できた」
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出産時の輸血経験で献血の大切さを実感
ブログ「ぷにぷにメモりアル」やインスタグラム(@nakagawara_cc)、ツイッター(@nakagawara_cc)などで、オリジナルエッセイ漫画を公開しているエリマキさん。最近、献血に関するポスターがネット上で賛否両論を呼んでいたことから、自身が献血に足繁く通っていた頃を思い出し、献血と輸血についての実体験を4ページの漫画にまとめたところ大反響を呼んでいます。ポスターに関する問題については様々な意見がありますが、エリマキさんは「献血の本質(システム)はとても素晴らしいもの」だということを伝えたくて筆をとりました。
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エリマキさんは独身時代、「100%自分のため」に献血ルームへよく通っていたそうです。実はエリマキさんは、中学生の頃から重い生理痛に悩まされており、数年後から低用量ピルを服用し始めました。しかし、血液検査などは自費診療だったため、献血後に無料で郵送される血液検査の結果が目当てだったそうです。
日本赤十字社のHPを確認すると、基本的に服薬中は献血ができないとされていますが、一部の薬では例外があり、「少量の女性ホルモン・避妊薬(ピル)」も献血当日に服用していたとしても、献血に協力できる薬に含まれています(体調に問題がある場合や、緊急ピルを服用している場合は、献血ができないので注意しましょう)。
ちょっとした節約になる上に、漫画を読んだり、アイスを食べられたりと快適な献血ルーム。エリマキさんは、ピルが無くなりそうになると、献血をしに行っていたそうです。その時は、自身が献血をした血の行き先について深く考えたり、「人のため」になどと考えたことはなかったそうです。
それから時が経ち、エリマキさんは結婚。ピルの服用をやめ出産をします。その際、大量に失血したエリマキさんは輸血されることに。処置を受けながら、血液バッグを見上げたとき、「こうして献血をした血液が世の中に回っているんだ」と実感し、「本当にありがたい」と思ったそうです。
しかし、残念ながら輸血を行ったエリマキさんは、二度と献血をすることができません。日本赤十字社の案内によると輸血歴のある人は、「現在の検査法では検出できない未知のウイルス感染の可能性が考えられる」ため、献血を受け付けることができないのです。
こうして、献血も輸血も体験したという人の声はなかなか聞けないもの。エリマキさんの漫画のおかげで、献血の意外な利用の仕方や重要性を知ることができたと、多くの方から反響がありました。「自分の献血した血液が、こうして人の役に立っているんだということを実感できた」「まだ献血したことないけど、ちょっと行ってみようかなって思える話」「(輸血を経験した方から) 医療が発達し何時かまた献血をできる日を待ち望んでいます」など、多くの感想が寄せらました。
献血バスのスケジュールやお近くの献血ルームの場所、献血の手順などについては、日本赤十字社のHPで確認することができます。
(Hint-Pot編集部)