普段、あまり見慣れないものに遭遇したとき、それがどのようなものなのか興味が湧きますよね。今回ご紹介するのは、ソファのクッションの隙間に顔をフィットさせているわんちゃんです。どうやら、飼い主さんたちが座るソファに興味津々の様子。意外なアプローチを試みる様子が、X（ツイッター）上で話題になっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

元保護犬のとわくん　完璧なアゴのせを披露！

　推定1歳10か月の元保護犬「とわ（永遠）」くんがおかおをのせているのは、パパさんの実家にあるソファ。とわくんが暮らすおうちにはソファがなく、乗っていいものか戸惑ってしまったようで、ソファの隙間にアゴをフィットさせて固まってしまいました。何かを考えているような表情がとても愛らしいですよね。

　実は、とわくんがパパさんの実家に行くのは3～4回目ですが、こうした姿を見せるのは初めてのこと。というのも、今年のお正月にとわくんたちが帰省したあと、パパさんの実家では模様替えが行われました。ソファの位置が変わったことで、とわくんはその存在に気がつき興味を示したようです。

　ママさんは、見慣れない物体とどうふれあえばいいのか迷った様子のとわくんを撮影。さらに、「我が家にはないソファ。パパさんの実家で、乗ってみたいけど、乗っていいかわからないので、とりあえずアゴだけのせて様子をうかがってるいぬさん。かわいすぎかよ!!!」とコメントを添えて、Xに投稿しました。

　すると、愛らしい様子は注目を集め、1600件以上の“いいね”が。リプライ（返信）には「間違いなくかわいすぎよ　その後、乗っていいよのお声はかかったのかしら」「アゴだけのせるって興味あるのね（笑）。控えめでかわいいですね」「永遠さんかわいいー　乗っていいのかわからず確認待ちしてるの賢いよ」「ソファのクッションとクッションの隙間がちょうどアゴの高さと顔とフィットしてますね　落ち着くんだろうな」など、ハートをわしづかみにされる人が続出しました。

わんちゃんをお迎えの際は「里親」という選択肢を

　その後、とわくんがソファでゆったり過ごすことができたのかが気になるところ。飼い主さんによると、ソファに乗るまでには思いのほか時間がかかったようです。

「『ソファに興味があります』アピールに気づいたパパが『乗ってもいいよ！　おいで！』と声をかけましたが、警戒してすぐには乗ってきませんでした。そこで、私が座れば来るかな？　と思い、私も座って『おいで～』と言ったけど来なくて……。最終的には掃除機から逃げるために飛び乗ったので、ゆっくりのんびりお昼寝するほどはくつろげませんでした。けど、まんざらでもない顔でしばらく座っていましたね」

　一度乗ってしまえば、ソファが安全でふわふわで気持ちのいい場所だということがわかりますよね。今回はとわくんの慎重さが垣間見えましたが、普段からそうした性格なのでしょうか？

「かなり慎重派です。今ではお散歩が大好きですが、外に慣れるのにもかなり時間がかかりました。今回のソファは、とくに慣れない場所にある見慣れないものだったので、慎重にはなりつつも人間がくつろいでいたので興味を持ったようです」

　とわくんが慎重派なのは、その生い立ちも関係しているのかもしれません。現在は飼い主さん家族の一員として幸せに暮らしていますが、子いぬの頃に愛媛県の川で保護された過去があります。とわくんはきょうだいたちとともに、冷たい川で溺れかけているところを救助されたのです。

　飼い主さんは、とわくんのような保護犬の存在をひとりでも多くの人に知ってもらい、家族に迎え入れてもらうきっかけができればと願っています。今もどこかで里親を待ち続けている保護犬たちが、とわくんと同じように素敵な家族と出会えるといいですね。

○取材協力：雑種犬☆永遠（とわ）TOWA【公式】（@LovelyTowakun11）さん

（Hint-Pot編集部）