おうちで作るピザトーストやドリアに欠かせない、ピザ用チーズ。開封したものをすぐに使い切れない場合、冷凍庫に保存しておく方も多いでしょう。しかし、冷凍したチーズを使おうとしたらくっついた状態で、まんべんなくチーズをかけられなくなることも……。そこで今回は、冷凍してもチーズが固まらない裏ワザを検証してみました。

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なぜチーズはくっついてしまうのか

　そもそも、チーズはなぜくっついてしまうのでしょうか。チーズには脂肪分が多く含まれ、温度によってチーズの脂肪分が溶けてしまい、チーズ同士がくっついてしまうのです。

　脂肪分が溶けていない、買ってきたばかりのチーズでも、少しほぐしにくいことがあります。それをそのまま冷凍すると、くっついて固まってしまいがち。使いたいときに料理しやすい状態で保存するため、パラパラで冷凍できる裏ワザを試してみました。

冷凍して1時間後、袋を振るだけでパラパラに

　この裏ワザは、チーズを入れたジッパー付きの冷凍用保存袋を冷凍庫に入れ、1時間後に取り出して袋を振り、再び冷凍保存するという方法です。そうすることで、パラパラのチーズにすることができます。

　ピザ用チーズを用意し、裏ワザなしと裏ワザあり、それぞれ80グラムずつに分けて検証を行いました。

【手順】
1. ひとつはチーズが入っていた状態のまま、袋の口を輪ゴムで縛り、もう一方はジッパー付き冷凍用保存袋に入れ、ふたつとも冷凍庫へ入れる

2. 冷凍してから1時間後、ジッパー付き冷凍用保存袋に入れた袋を振り、再び冷凍する

3. 3日後、それぞれ冷凍庫から取り出して状態を確認する

　今回、裏ワザを使用したチーズだけでなく、裏ワザを使用しない方法でもチーズはあまりくっついた状態で固まらなかったため、どちらもパラパラに。検証の結果、ふたつの方法の仕上がりに、あまり差はみられませんでした。

裏ワザの方法は効果あり　有効に活用するポイントは？

　今回は冷凍する前に、脂肪分が溶けるなどでくっついている状態ではなかったためか、裏ワザなしでもパラパラに冷凍できました。ただ、購入してから持ち帰るまでの間や、短期間でも冷蔵保存している間などに、チーズがほぐれにくく、多少くっついてしまうこともあります。そんなとき使いやすい状態で冷凍保存するには、有効な方法と言えそうです。

　冷凍保存袋に入れて冷凍し、1時間後に振るだけの簡単な裏ワザ。チーズが固まって困ったという経験がある方のほか、時短のためやストレスなく保存していたチーズを使いたい方は、試してみる価値があるのではないでしょうか。

　ただし、チーズは基本的に冷蔵保存が推奨されており、冷凍することで風味が損なわれる可能性があります。また、長期保存に適していない食材のため、冷凍しても早めに使い切るようにしたいですね。

（Hint-Pot編集部）