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ドイツ人が日本で「とにかくおいしかった」もの 再現に挑むためどんぶり購入

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ドイツ人パイロットの父と買い物中のヘンリー・シェディさん【写真:Hint-Pot編集部】
ドイツ人パイロットの父と買い物中のヘンリー・シェディさん【写真:Hint-Pot編集部】

 いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、この国の文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どんなものを持ち帰ろうとしているのでしょうか。多くの観光客が集う浅草にほど近い、東京都台東区のかっぱ橋道具街で出会ったドイツ人に話を聞きました。

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どんぶりとレンゲを購入 おいしかったラーメンの再現に挑戦

 かっぱ橋道具街といえば、人が入って隠れられそうなほど大きな寸胴鍋などの本格的な調理器具や、料理に興味がない人でも思わず手に取りたくなるミニチュアの食品サンプルなど、バラエティ豊かな店が軒を連ねるエリア。そこで出会ったのが、ドイツ人のヘンリー・シェディさんです。

 パイロットである父のニコライさんと買い物を楽しんでいたヘンリーさんは、観光のため2週間前に来日しました。東京以外に箱根や富士吉田、静岡に加え、関西では京都、大阪、奈良、姫路を訪問したそう。いろいろな場所に足を運んで、感じることも多かったといいます。

「どこも甲乙つけがたいけど、箱根と富士吉田が良かった。京都ももちろん良かったんだけど、なんといっても人が多すぎて……。それで朝4時半に起きて、京都の街を散策したんだ。そうしたら人がほとんどいなくて、最高だったね。

 赤い鳥居がいくつも連なっている、有名な伏見稲荷大社にも行ったよ。本来、寺社は神聖で、慈しむべき場所であるはずなのに、人の多さでそうした雰囲気ではなかったのが少し残念だったかな。それでももちろん、神社仏閣そのものは素晴らしかったけどね」

 そんなヘンリーさんがハマったのは、日本人も大好きなラーメン。海外でも日本のラーメン人気は高く、個人店だけでなくチェーン店も数多く出店しています。とくにドイツはEUのなかでも豚肉の生産が盛んなだけに、スープは豚骨系の人気が高いのだとか。

 今回、渋谷・代々木公園エリアで食べたラーメンが一番おいしかったそうで、「フライドチキンにチャーシューも入っているんだ。スープは豚骨? ……かどうかはわからないけど、とにかくおいしかったんだよ」と目を輝かせます。

「だからドイツに帰って、ちゃんと作れるかはわからないけどチャレンジしようと思って。ラーメンボウル(どんぶり)とスプーン(レンゲ)を買ったよ」と話すヘンリーさん。手に入れた食器とともに、ドイツでの日常に日本のラーメン文化も持ち帰るようです。

(Hint-Pot編集部)