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日本のスナック菓子を食べた外国人 初めての食感と「甘さ」に驚き 気に入った味とは
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夫の転勤により、米国ペンシルベニア州のフィラデルフィアへ移住したフリーアナウンサーの荒木優里さん。この連載では、米国生活のなかで気になった「日米の違い」について比較しています。近年、外国人にも人気があるといわれる日本のお菓子。実際にはどうなのか、米国に住む外国人に実際に日本のお菓子を食べてもらい検証しました。初回はスナック編です。日本人が大好きなポテトチップスや「キャラメルコーン」は、外国人の口にも合うのでしょうか。
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フィラデルフィアでも35度を超す真夏日を記録
日本では全国的に危険な暑さが続いていますが、フィラデルフィアでも35度を超える日が出てきて、一気に暑くなりました。外を短時間歩くだけでも汗をかいてしまいます。
ちょっと休憩とカフェに立ち寄った際に驚くのは、この気温でも屋外席の人気があること。米国人たちは気温に関係なく外で過ごすことを好むようで、レストランのテラス席や公園の日向のベンチにはいつも大勢の人が座っています。これは日本だとあまり見かけない光景ですよね。
この違いは習慣によるものなのか、それとも気温の感じ方が違うのか……。理由ははっきりとわかりませんが、とても不思議でおもしろいです。
日本のお菓子を韓国人とアルゼンチン人が食べたらどんな反応?
このように、米国生活では日本との文化の違いに気づく場面が多々あります。では、外国人は日本の文化や食べ物をどのように感じるのでしょうか。
そこで今回は、「日本のお菓子に対する外国人の反応は? ~スナック編~」と題して、英会話レッスンで出会った友人である韓国人のリア(Leah)とアルゼンチン人のマティアス(Matias)に、米国で入手できる日本のスナック菓子を試食してもらいました。さらに、それぞれのお菓子を10点満点で評価してもらっています。
ラインナップは「ポテトチップス(のりしお味)」「ピザポテト」「堅あげポテト(焼きのり味)」「ポリンキー(あっさりコーン)」「キャラメルコーン」「じゃがりこ(サラダ)」の6種類。私たちが慣れ親しんだ味にどんな反応をするのか、ドキドキワクワクです!
3種類のポテトチップス編 味は抜群だけれど硬さには…
最初は、スナック菓子の代表とも言えるのりしお味のポテトチップス(以下、ポテチ)から。ふたりはポテチを口に入れると、パリパリした食感と海苔の香りに感動した様子です。
「海苔の香りがほど良くてマイルド! クラシックな味わいでいいね!」とリア。海苔の味にはあまりなじみがないというマティアスも「フレーバーが強すぎなくていい。新しく出会う味だからおもしろく感じる!」と気に入ってくれたようでした。
点数はリアが7点、マティアスが8点。いきなり高得点からのスタートとなりました。
次は、ピザ味のポテチ「ピザポテト」です。ポテチの表面にチーズがたっぷりのっていることを確認してパクリ。リアは「塩気がきいた、このピザフレーバーはおいしい!」、マティアスも「いい味わい! とくに若い子が好きそうだね」とポテチを取る手が進んでいました。ふたりは口をそろえて「ビールに合いそう! 一緒に飲みたくなるね!!」とのこと。
クセになる濃厚な味わいは、日本人に限らず、外国人である彼らの心もつかんだようです。リアが6点、マティアスが7点というスコアになりました。
続いては、焼きのり味の「堅あげポテト」です。最初に食べた一般的なポテチと同じく海苔のフレーバーであることを説明すると、「どんな違いがあるのだろう?」とふたりとも興味津々。
さっそく食べてみると、リアは「味はとてもおいしいけど、少しオイリーかな。太らないかなと食べるのにちょっと罪悪感が……。それに、硬いから口の中を傷付けないかもちょっと心配」と、「堅あげポテト」の特徴的な硬さと厚みを少し気にしていました。一方、マティアスは「さっきののりしお味のポテチよりも海苔の風味を強く感じるよ! なんだか寿司を思い出すね」と日本食を連想したそうです。
日本ではこの硬い食感が好評だとふたりに伝えると、「もしかして日本人はストレスが溜まっている!? こんなに硬い食感が好きなの?」と驚いたようで、みんなで笑い合いました。点数はリアが5点、マティアスが6点です。