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日本の職人は「こだわりと熱い思いが素晴らしい」 米国人女性が母に買ったお土産を称賛
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いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どんなお土産を買っているのでしょうか。どんな調理道具もそろえられる、東京都台東区のかっぱ橋道具街で出会った米国人女性に話を聞きました。
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招き猫で有名な人気スポットも堪能
世界的な和食ブームもあり、かっぱ橋道具街には、日本でしか手に入らないキッチンツールを求める、たくさんの外国人観光客が訪れています。そこで出会ったのが、米国ユタ州から初来日したカサンドラ・ラブレスさん。日本は2度目の訪問だという、恋人のクラーク・アレンさんとお土産選びを楽しんでいました。
「初めての日本だけど、本当に素敵な場所! 暑いけど(笑)。感銘を受けたのは、公共交通機関。どこへでも公共交通機関で行けるなんて、自家用車がないと生きていけないユタ州では考えられない」
東京の交通事情の便利さに驚くカサンドラさんに、どんなお土産を手に入れたのかを聞くと、素敵な笑顔で細長い包みを見せてくれました。
「同じ包丁を2つ買ったわ。一本は自分用で、もう一本は母へのお土産。母は料理するのがとても好きだから、ちょっと早いクリスマスプレゼントにと思っているのよ。かっぱ橋は前からチェックしていて、計画に入れていたの。職人さんのものづくりへの細部へのこだわり、熱い思いが伝わってくるところが素晴らしい」
日本の包丁の品質は、海外でも高評価。来店客の半数が外国人だという包丁専門店には、本格的な和包丁のセットを求める星付きレストランのシェフや、同僚に包丁選びを託された海外で活躍する料理人が、少なからず訪れるそうです。
そんな日本の包丁をお目当てのかっぱ橋で手に入れたカサンドラさんは、都内でもう一か所、行きたかった場所を訪れたといいます。
「招き猫で有名な、豪徳寺に行ったわ。猫が手を振っているので超有名だから、行きたいリストに入れてあったの。うちでは、2匹の猫ちゃんも飼っているしね」
東京都世田谷区にある豪徳寺は、招き猫の発祥地といわれています。境内にはかわいらしい招き猫がたくさん並んでおり、猫好きな外国人にとって人気の観光スポットになっているようです。
日本ではお客様や金運を呼ぶとされる招き猫。なじみのない外国人には“手を振っている”姿に見えているというのは、新鮮さを覚える視点ですね。
(Hint-Pot編集部)