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日本の公共交通機関で旅を楽しむ初来日のコロンビア人 「みんな親切」と感じたワケ
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いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、この国の文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どんなものを持ち帰ろうとしているのでしょうか。関西を代表する繁華街のひとつ、大阪府大阪市道頓堀で出会ったコロンビア人から、“日本人の優しさ”に触れながら旅をしているエピソードが聞けました。
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訪日外国人向け周遊パスとPASMOを活用 旅先でのふれあいに「みんなとても親切」
道頓堀は大阪でミナミと呼ばれるエリアにあり、地元関西の人気球団・阪神タイガースが“アレ”(優勝)をすると、ファンが押し寄せることで有名です。最近も18年ぶりのリーグ優勝で大きな盛り上がりを見せました。そんな道頓堀の川沿いには、“グリコ”をはじめとした巨大看板が立ち並んでいます。そのすぐ近くで出会ったのが、コロンビア人のセバスティアンさんと恋人のフランチェスカさんです。
2週間ほど前に初めて来日したそうですが、すっかり日本になじんで、買い物なども楽しんでいる様子。
「ユニクロ、いいよね。安くて質もいい。もちろん米国にもあったから知っているんだけど、コロンビアにはないんだ。そして米国よりも、日本で買う方がさらに安いしね!」
日本到着後は東京、日光、高山、奈良、京都、そしてここ大阪を訪れ、滞在は残すところ1週間。このあとは、東京へ戻る前に熱海にも立ち寄る予定だそう。3週間ほどで多くの地をめぐるため、セバスティアンさんは日本の公共交通機関を乗りこなすアイテムを2つ、手にしていました。
「3週間は少し長めだけど、コロンビアから日本は遠くて、そんなに頻繁には来られないからね。日本はすべてが素晴らしい。公共交通機関が時間通りに来るし、どこへ行くのにも網羅されている。『ジャパン・レール・パス』を買ってきたけど、PASMOも買ったから、とても便利。それに『○○に行きたいんだけど、どのバスに乗っていいのかわからない』と聞いたら、『このバスに乗ったほうがいいよ』とか、道も教えてくれるし、みんなとても親切なんだ」
「ジャパン・レール・パス」とは、海外からの観光客など外国籍限定で購入できる、JRグループの鉄道全線(一部の新幹線を除く)やバスで利用できるお得な切符です。セバスティアンさんはこれに加えて、私鉄各線で利用できる交通系ICカードを購入したとのことで、日本国内の移動はかなりスムーズにできたことでしょう。
日本には「一期一会」や「袖振り合うも多生の縁」という言葉があり、通りすがりの人との交流も大切にする文化です。行く先々でバスルートや道を尋ねるなどして、旅先で人々とふれあっていたというセバスティアンさん。日本人の優しさにとても感動した様子でした。
素敵な出会いをたくさん重ねながら、“日本人全体のホスピタリティ”を実感してもらえるのはうれしい限り。セバスティアンさんがこれから訪れる先でも、もっと日本の良さが感じられる旅になるといいですね。
(Hint-Pot編集部)