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涼しくなっても心配なお弁当の食中毒 農水省が「食中毒を予防する工夫が必要」と呼びかけ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

おいしく安全に食べてほしいお弁当(写真はイメージ)【写真:写真AC】
おいしく安全に食べてほしいお弁当(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 日々のランチや行楽などで楽しむ手作りのお弁当。栄養バランスや彩りといった、おいしく食べる工夫に加え、まだ気温が高い今の時期は食中毒の心配も。秋の行楽シーズンを迎えるなか、農林水産省の公式X(ツイッター)アカウント(@MAFF_JAPAN)が、お弁当を作る際に食中毒を予防するポイントをまとめた動画を紹介し、注意を呼びかけています。

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食中毒を予防するお弁当作りのポイントをクイズ形式で紹介

 強かった夏の日差しがやわらぎ始め、外でも過ごしやすくなってきました。行楽地や公園などの屋外で食べるお弁当は、いつもと違う味わいでよりおいしく感じられるもの。一方で、涼しくなったことで気がゆるみがちですが、まだまだ食中毒への注意は必要です。

 農林水産省の公式Xは9月29日、行楽シーズンのお弁当作りについて触れ「お弁当は、作ってから食べるまでに時間が空いてしまうので、食中毒を予防する工夫が必要です。ポイントをまとめた動画を公開しているので、ぜひご覧ください!」と投稿。昨年秋にYouTubeチャンネル「maffchannel」で公開した、「安全でおいしいお弁当の作り方」がテーマの動画を紹介しています。

 動画ではまず、食中毒予防の大原則として、食中毒の原因となる菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」と説明。さらなるポイントを「食品安全クイズ お弁当作り編」として、○×形式のクイズを出題して注意事項を解説しています。

○第1問
 お弁当ができあがったので、おかずやごはんが熱々のうちにすぐにフタを閉めた。

 正解は×。食中毒菌が増える条件は主に3つで、「水分(湿度・湯気など)」「栄養」「温度」であることから、まだ熱いうちにフタを閉めてしまうと3つの条件がそろってしまい、食中毒菌が増えるそう。そのため、「お弁当のフタは、完全に冷ましてから閉めるようにしましょう」と呼びかけています。

 また、おかずはそれぞれ冷ましてからお弁当箱に詰めたほうが早く冷めるといったことのほか、十分に冷ますことができない場合や暑い時期は、保冷剤を活用するなどのアドバイスも。

○第2問
 おにぎりを、ラップを使って握った。

 正解は○。人の手には、普段から細菌やウイルスがたくさんついていて、食中毒の原因になる菌も。そのため、おにぎりを握るとき、手の食中毒菌がつくのを防ぐため、ラップや使い捨て手袋の使用をおすすめしています。

 このほか、栄養だけでなく彩りのためにもよく使われるミニトマトや、作り置きのおかずをお弁当に詰める際の注意点など、実際のシーンを交えてわかりやすく紹介。「やっぱり!」「そうだったの!?」と思うことが多そうです。

 楽しくおいしく食べるために作るお弁当。食中毒の心配をせず、安心して食べられるように、基本的なポイントを改めてチェックしておきたいですね。

(Hint-Pot編集部)