からだ・美容
古くなった手指消毒用アルコールは使っても大丈夫? 保管時に気をつけることや注意点とは
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手指消毒を中心に、感染症対策に欠かせないアイテムとなったアルコール消毒液。コロナ禍では需要の高まりから、入手困難になることもありました。そのため大量にストックした人のなかには、「開封から時間が経つけど、使って大丈夫?」といった疑問や「記載されている使用期限を過ぎてしまった」というケースも。アルコール消毒液の保管時に注意すべき点や古くなったものの取り扱いについて、花王株式会社の担当者さんにお話を伺いました。
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気をつけたい保管時の注意点 劣化で十分な効果が得られないことも
――一般的に、手指消毒に使う消毒用アルコールに使用期限はあるのでしょうか?
「使用方法や保管状況などによっても異なるため、一概には言えませんが、未開封の状態でしたら、高温や直射日光、湿度が高い場所、温度変化が激しいところを避けて保管いただければ、製造から少なくとも3年間は品質を保つように設計されています。
3年を過ぎたら、すぐに使用できなくなるわけではないですが、保管状態が悪いと開封前でも品質が低下する場合があります。中身の状態がおかしいと感じたら、使用しないでください」
――古くなって劣化したものを使用する、危険性やデメリットについて教えてください。
「時間が経ったからといって危険なものに変化するわけではありませんが、十分な効果が得られなくなることは考えられます」
――いつ購入したのか思い出せない消毒用アルコールが見つかった場合、「使用を控えたほうが良い」目安があれば教えてください。
「変色するなど中身の状態がおかしく、気になる点がある場合は使用しないでください」
――消毒用アルコールを使い切れずに捨てる場合、どう処分するのが適切なのでしょうか?
「お住まいの自治体で指定の廃棄方法に従ってください。地域によって異なりますが、自治体の公式ウェブサイトなどで消毒用アルコールを処分する際の方法や注意点が紹介されています。もしもお住いの地域では情報がないなど、お困りの場合は、メーカーが発信している処分方法をお調べください」
これから季節の変わり目で、体調管理により気をつけたい時期になります。アルコール消毒液はきちんと保管・使用するだけでなく、古いものを処分する際は安全な方法を確認するなど、適切に活用したいですね。
(Hint-Pot編集部)