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フランス凱旋門賞でも活躍の元重賞馬 種牡馬引退した現在の姿に安堵の声「元気そう」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ナカヤマフェスタ現在の様子(画像はスクリーンショット)
ナカヤマフェスタ現在の様子(画像はスクリーンショット)

 今年度も下期に入り、北海道の牧場に引っ越してきた1頭の馬がいます。過去、世界一に最も近づいたナカヤマフェスタ(牡17歳)です。今年7月に種牡馬を引退し、9月25日に「うらかわ優駿ビレッジAERU」へ移動してきました。公式X(ツイッター)アカウント(@AERU_joba)には、落ち着いた様子で草を食む姿が投稿され話題に。同場の担当者さんにお話を伺いました。

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環境の変化にも動じないナカヤマフェスタ

 新しい環境にも動じる様子を見せないナカヤマフェスタは、今年7月に種牡馬を引退。そして9月25日に、北海道浦河町の「うらかわ優駿ビレッジAERU」にやってきました。

 サラブレッドは人間よりもずっと繊細で、環境の変化にも敏感です。ところが、ナカヤマフェスタは落ち着き払っています。担当者さんは「投稿した動画は放牧地に放して2日目の様子ですが、すでにずっといるかのような落ち着きっぷり。動画を回しても気にすることなく草を食んでいました」と話してくれました。

 それもそのはず。ナカヤマフェスタは世界一を決めるフランスの凱旋門賞(毎年10月第1日曜日にパリで開催)で、2010年に2着になっています。凱旋門賞は過去、日本馬が挑んでも勝ったことがないレースです。

 敏感な馬を空輸するのは苦難がつきまとうもの。移動中はもちろん、現地で過ごす施設でもナーバスになります。そうした状況でも2着に入ったナカヤマフェスタにとって、北海道への引っ越しは余裕なのかもしれません。

 Xに投稿された動画を見ると、一定のリズムで草をちぎる音が聞こえます。周囲にいる虫を気にする様子はありますが、リラックスして落ち着いている印象です。ちなみに今回の動画は、ナカヤマフェスタのファンから様子を知りたいという要望がありアップされました。

 投稿には4000件を超える“いいね”が集まり、リプライ(返信)には「元気な姿が見られて本当にうれしく幸せです」「元気そうで良かったです」などの声が。担当者さんも「無事に過ごしているか心配してくださる方が多かったのですが、動画を見て安心された方が多くいらっしゃいました」と胸を撫で下ろしていました。

現在の性格は穏やかそのもの 「扱いやすい。手がかからない」

輸送中のナカヤマフェスタ【写真提供:うらかわ優駿ビレッジAERU(@AERU_joba)】
輸送中のナカヤマフェスタ【写真提供:うらかわ優駿ビレッジAERU(@AERU_joba)】

 移動してまもないことから、ルーティンはこれから決めていくそう。「少しずつ環境に慣れてもらうため、放牧などの時間を少しずつ増やしていきながら、ストレスをかけないよう時間をかけて慣らしていっております。ルーティンに関しても、AERUで気持ち良く過ごせる生活のルーティンを身につけてもらいたいと思っています」と、適応できるよう慎重に進めていくといいます。

 現役時代は決しておとなしいタイプではありませんでしたが、現在は穏やかそのもの。当時の様子を聞いていた担当者さんはドキドキしていたそうですが、「拍子抜けというか、とても扱いやすい。手がかからないですね」と一安心していました。

 ナカヤマフェスタはまだ17歳。これからも日々の様子を楽しめそうですね。また、同牧場ではオンラインショップがオープン。今後ナカヤマフェスタのグッズも展開するそうで、売り上げの一部はそれぞれの牧場や施設へ還元されます。こちらも目が離せませんね。

(Hint-Pot編集部)