「あげたから騙されないで」。飼い主さんの留守中に起きた、愛猫の朝ごはんをめぐるハプニングがX（ツイッター）で大きな反響を呼んでいます。外出前、飼い主さんからごはんをもらったにもかかわらず、配偶者さんに「食べてないよ」と猛烈アピールするねこ。そのただならぬ気迫に押された配偶者さんが飼い主さんに確認したところ、ごはんのおかわりを狙う策略であることが明らかになりました。投稿について、飼い主の仔猫を拾ったので（@konekowohirotta）さんに詳しいお話を伺いました。

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「朝ごはん、食べてないよ？」　配偶者さんを翻弄するティチャラくんに爆笑

「朝、出社直後くらいに配偶者から連絡。何かと思ったら黒ねこに朝ごはんを与えたかの確認で、どうやらあんまりにも黒ねこがせがむので『もしかしたら……？』となったようであった」

　そんなコメントが添えられているのは、飼い主さんの元に届いた配偶者さんからのメッセージのスクリーンショットと、床に寝そべってじっとこちらを見つめる黒ねこの写真。写っているのは、元保護ねこの男の子で5歳の「ティチャラ」くんです。

　ある日の朝、飼い主さんはいつものように、朝ごはんのカリカリ（ドライフード）をティチャラくんにあげてから仕事に向かいました。ところが、会社に着いてしばらくすると、配偶者さんから「ティチャラにはごはんあげた？」とのメッセージが。

　配偶者さんによると、ティチャラくんは「ごはん、もらってないの」と訴えているというのです。あたかも飼い主さんがごはんをあげるのを忘れたかのように、繰り返しアピールしていたというティチャラくん。そのただならぬ気迫を感じ取った配偶者さんは、念のため飼い主さんに確認したようです。

　それに対して、飼い主さんは「あげたから騙されないで」とピシャリ。ティチャラくんのチャレンジは失敗に終わってしまいました。この一部始終を報告する投稿は、Xで2.1万件もの“いいね”を集める話題に。

　リプライ（返信）には「食欲の秋」「『ワンチャン、もらえるかも』って期待したティチャラくん。今回は残念だったね……」「本当だ、ティさん『信じて』って顔してますね」「ティチャラ氏、役者ですね～」「にゃんこさんの“飯詐欺”はあるあるだからダメですよー」など、ティチャラくんの策士ぶりに熱狂する声が寄せられています。

配偶者さんが“ねこ語”を代弁するようになったきっかけとは？

　配偶者さんによると、お子さんたちを保育園に送って帰宅するとティチャラくんが足元にやってきて、10分ほど鳴いていたそうです。さらに、配偶者さんが赤ちゃんのお世話をしている間も、その後方で鳴きながらウロウロと歩き回っていたのだとか。

　その後、飼い主さんの言葉を信じ、ティチャラくんに「朝ごはん、もらっているじゃん。あげないよ」と伝えた配偶者さん。すると、スッと真顔になったティチャラくんは、ようやく諦めて立ち去ったそうです。

　ところで、ティチャラくんの心の声を上手に代弁する配偶者さんに、驚かされた人も多いのではないでしょうか？　飼い主さんによると、配偶者さんは2021年に虹の橋を渡った先代のキジトラねこ「信玄」くんと、よくおしゃべりを楽しんでいたそうですよ。

「黒ねこが『3日間ごはん食べてない』って言っているとよく聞かされますが、普段はそれほど話していません。親友だったキジトラねことは、しょっちゅうしゃべっていました」

　ティチャラくんがこのとき“饒舌”だったのは、お空の上から信玄くんが指南してくれていたからなのかもしれませんね。ティチャラくんと配偶者さんのやりとりを楽しみにしている人は、少なくないでしょう。

（Hint-Pot編集部）