押し入れの扉の上に鎮座するねこ。わずか3～4センチの厚みしかない扉にしがみついて、上手にバランスを取っています。「すごいでしょ？」と言わんばかりの表情を見せていますが、前足に力が入り、やや不安げにも。いったい、どうしてそこへ乗っていたのでしょうか？　飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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扉の上もなんのその！　絶妙なバランス感覚にびっくり

「どうやってバランス保っているのよ」

　そんなツッコミとともに投稿された写真には、扉の上に座ってじっとカメラを見つめる黒ねこが写っています。飼い主さんが押し入れから荷物を取り出そうと扉を開けると、素早く中に入ってきたそうです。そのまま扉を開けておいたところ、気づいたときには扉の上に乗っていたといいます。

　前足でしっかり扉にしがみくねこの姿をXで公開すると、3000件超の“いいね”が集まりました。

　リプライ（返信）には「バランス力が気になるにゃ」「真似しちゃあかん」「しゅごい」「どうやってそこ乗ったんよ？」など、まるで曲芸師のような離れ技に驚く声が寄せられています。

段ボールに入れられ、田んぼに遺棄されていたうにくん

　一躍脚光を浴びたのは、元保護ねこの男の子で1歳の「うに」くん。真っ黒な見た目がウニのように見えたことから、かわいらしいお名前がつけられました。

　飼い主さんがうにくんと出会ったのは、会社の同僚が2匹の子ねこを保護したことがきっかけでした。職場近くの田んぼで、段ボールに入れられて捨てられているところを発見されたそうです。

　保護当時はまだ目も開いていない状態でしたが、同僚が手厚いケアをしてくれたおかげで、子ねこたちは元気を取り戻すことができました。しかし、そのとき同僚の家にはすでに先住ねこがいたため、飼い主さんがそのうちの1匹をお迎えすることに。それがうにくんです。

　お迎え当時は小さくはかなげだったうにくんですが、今では扉の上に登るほど元気いっぱいに成長。話題になった写真が撮影された日、うにくんは2～3分、扉の上でくつろいでいたそうですが、しばらくすると「降ろして！」と飼い主さんにSOSを出したといいます。

「これまでにも何回か扉に登って、その都度、救出しています。このときも、脚立を持ってきてうにを救出しました（笑）」

　うにくんが難易度の高い遊びにチャレンジするのは、飼い主さんがいつもそばで見守ってくれているのをわかっているからこそ。運動神経抜群な“イケニャン”うにくんから、これからも目が離せませんね。

○取材協力：うに 1才（@uni_kuroneko）さん

（Hint-Pot編集部）