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ゴボウの家庭菜園で仰天アイデア「真似させて頂きます」 ペットボトルの失敗生かして名案誕生
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気軽に自宅で楽しめる家庭菜園で、驚きの“ひと工夫”です。ゴボウの栽培に使っているのは、ビニールの傘袋。妙案に驚きの声が集まっています。アイデア自慢の園芸家に話を伺いました。
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ベランダで育てている野菜はなんと18種類 ペットボトル栽培など試行錯誤
「傘袋にまいたゴボウが発芽しました。多分まだ自分の置かれてる由々しき事態に気付いてない」。傘袋に詰まった土から、青々とした芽がいくつも出ています。X(ツイッター)でユニークな文言とともに“傘袋栽培”を披露したのは、ぽたろうの家庭菜園HACK(@HACK1136)さんです。長さ45センチの傘袋を二重にしてベランダに置き、大事に育てています。
自らを「会社員兼ズボラ園芸家」と紹介。家庭菜園歴は10年以上で、農業従事者ではなく、自宅のベランダでプランター栽培をメインに家庭菜園を楽しんでいるそうです。現在育てている野菜はなんと18種類。「野菜の数が膨大なため、プランター数や配置スペースが足りず、今回の傘袋栽培のような省スペースでできる方法を常に探しています」とのことです。
ゴボウを傘袋で育てようと思った発想はどこからきたのでしょうか。「まず、ゴボウは私のようなベランダ菜園で実践する人が少ない植物です。理由はゴボウが地中深くに根を伸ばしていくため、長尺サイズに育てられるほどの深型プランターがなかなか存在しないからです」。それでもどうにか育ててみたいとあれこれ思案。「2年前の同時期に1.5リットルサイズのペットボトルを2本連結させたものでゴボウ栽培を試みました。その結果、『ハリー・ポッター』のマンドレイク/マンドラゴラのようなおぞましい形状に育ってしまいました(笑)」といい、ちょっと失敗もあったそうです。
そして、名案が誕生します。「この経験から、次はどうにかまっすぐなゴボウを育てられないものかと悩み続けた結果、1年前の雨の日、スーパーの軒先で傘袋を見掛けた際、『コレだ!』とピンときました。傘袋であれば長さも申し分ないし、省スペースでまっすぐ下方向に根を伸ばせます。もはや傘袋は傘のためじゃなく、ゴボウのために存在するものだとすら思いました。よって種まき時期であるこの時期に、満を持して栽培を開始させました」。
今回の投稿は、2.8万件の“いいね”、5000件以上のリポストを集めていて、「思わず膝を叩いてしまいましたよ」「え! すごい発想」「真似させて頂きます」「目からウロコです~!」などの驚嘆の声が寄せられています。
「Xでの大反響を前に、本当はコメントをいただいた全ての方に返信したいところですが、本業もあり、またその時間を野菜たちに注ぐことでさらなる楽しい結果をお届けできたら、それこそが今回の大反響への1番の恩返しにつながると信じています」。熱い思いを語ります。
生育は順調そのもの。しかもゴボウだけでなく長ネギも育てているそうで、傘袋栽培の期待感がどんどん高まっていきます。ぽたろうさんは「今後も傘袋のまま収穫を目指していきますが、『今後の成長が楽しみ!』といったお声が寄せられていることから、万全を期するべく傘袋の周りをアルミホイルで覆って太陽光対策(ビニール袋の劣化防止・苔の繁殖の防止)を施す予定です」と力を込めました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)