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顔が曲がっている犬を保護 「すっかり恋してしまいました」 引き取りを決意した人物とは【米】
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障害を持った犬は、医療費の問題やケアの大変さから、引き取り手が見つかりにくいといわれています。米国ロサンゼルスで、生まれつき顔が大きく変形した犬が保護され話題に。動物保護施設から別の団体へと移送されたことで運命が開け、その行く末に注目が集まっています。
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ハンデを抱えながらも充実した生活を送るピカソ
生まれつき顔が曲がった犬が保護され、米国で注目を集めています。犬の名前は「ピカソ」。不思議な魅力を持つピカソについて、米誌「ピープル」が紹介しています。
ピカソは当初、同地の動物保護施設「イースト・バレー・アニマル・シェルター」に保護されていたそうです。しかし、鼻が左に向かって大きく曲がり、下アゴが突き出て特別なケアが必要だったことから、ロサンゼルスの動物保護団体「ポーズ・フォー・ライフK9レスキュー」に移送されました。
ピカソには顔面の奇形があるため、毎日顔を拭くことや、定期的な歯のクリーニングが必要です。しかし、同団体の獣医学医学部長を務めるゾーイ・ラマニャーノさんによると、そうしたハンデを抱えながらも、ピカソはとても充実した生活を送っているといいます。
「ピカソは自分で食べることができるし、鼻を使って外の素敵な匂いを嗅ぐことができます。ほかの犬と遊んだり、おもちゃで遊んだりすることもできます。横向きではありますが、骨を噛むこともできます」
実は、すっかりピカソの虜になってしまったゾーイさん。今後、ピカソの飼い主になることが決まっているそうです。「彼は魔法のようで、私はすっかり彼に恋してしまいました」と語っています。
ゾーイさんはピカソの治療方針について、3人の獣医外科医に相談しましたが、どの医師も外科的矯正をすすめませんでした。そのため、ピカソはありのままの姿で今後も暮らしていくことになるようです。ゾーイさんは、ピカソのようにハンデを抱えた動物を引き取る人が増えることを祈っています。
(Hint-Pot編集部)