海外旅行で迎える滞在最終日は、旅人にとって特別な1日です。母国に帰る前に行っておきたい名所や食べたいグルメ、どうしても見たい絶景……。思い思いに過ごす時間になります。なかには、東京・築地場外市場で最終日を満喫する訪日外国人も。名物グルメを豪快に味わっていた欧州からの旅行者に、メモリアルな旅の“土産話”を聞きました。

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「さすがに疲れちゃったね」と大満喫

　ポーランドからやってきたルーカスさんが、ガブガブと食べているのは、えびせんべい。30センチを超えるぐらいのビッグサイズです。「センベイって言うんだね」。また新たな日本語を覚えたようです。

　行列を並んでゲット。「びっくりだね！　えびが丸々入っているよ。僕はえびが大好物なんだ。おいしいよ」と、爽やかな笑顔を見せました。友人ら7、8人のグループで築地観光。えびせんべいを頬張る様子の記念撮影をしていました。

　晩秋の築地。気温20度を超える暖かい1日になりましたが、「東京はすごく暖かいよね。ポーランドは今の時期は0度だよ、とっても寒いんだよ」と、季節外れの気温に驚いた様子でした。

　遠路はるばる来てくれた訪日客の“日本の満足度”は気になるもの。ルーカスさんは日本が誇るおもてなしに感銘を受けたそうです。「きょうが日本のラストデーなんだ。日本人はみんな、本当にすてきで親切だったよ。それに（接客などの）仕事ぶりがプロフェッショナルだった。本当にそう感じるよ」と、熱く語ってくれました。

　2週間の日本旅行は、まさにぎゅうぎゅう詰めのスケジュール。「京都では着物を着て清水寺に行ったんだ。すごく楽しめて素晴らしい経験になったよ。それに奈良、富士・河口湖も思い出深いね」。日本の有名スポットを目いっぱいに周遊して、大満足だったようです。

「でも、もう僕の脚は壊れて飛んでいってしまいそうさ。さすがに疲れちゃったね」。ルーカスさんの表情は“やり切った”という充実感そのもの。築地で過ごしたまったり時間も、日本旅行の大事なひとときになったのでしょうね。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）