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京都で「驚くべきことがあった」 アメリカ人が圧倒された場所とは 日本の修学旅行でもおなじみ、迫力に感動
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日本人にとっては見慣れた場所でも、外国人旅行客には、新鮮な驚きや感動を与えることがあります。10月に京都を初めて観光したアメリカ人の映画監督ドン・ハリスさんは、日本の修学旅行でもおなじみの、ある場所を訪れました。そこで目にした光景に、「驚くべきことがあった」と感激の表情です。いったい、何があったのでしょうか。
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「すべての顔は少しずつ違うとも説明を受けた」
ハリスさんは、10月に2度目の来日を果たし、3日間の日程で京都を訪れました。東京から新幹線に乗車し、沿線火災により新幹線がストップするアクシデントもありましたが、車内から美しい富士山を撮影するなど満喫したそうです。
京都は初めての訪問でした。
「私にとって、とてもとても面白かったのが、京都です」
まず驚いたのが、京都駅での出来事です。
「京都駅はとても混雑していました。でもどんなに混んでいても、日本人は整然としています。彼らは列を作ってお互いに乱さない。窓口のスタッフもてきぱきと仕事をこなしていて、ノープロブレムだったよ。チケットを買うシステムがすごくいいし、すべての場所が遠くないんだ」と、振り返りました。
観光では、「異なる3つの寺に行きました」と、京都の代表的な寺院を巡りました。
中でも強烈に覚えている寺があると言います。
「ある寺に行ったら、驚くべきことがあった。京都で一番の思い出です」
ハリスさんは何を目撃したのでしょうか。
「1000体の仏像があったんだ。すごく印象的だったね。しかも、何百年も前のもの。どうやって作ったんだい? 今日のような技術はないのに。さらに、すべての顔は少しずつ違うとも説明を受けた。とても驚いたよ」
川床ディナーにバー 「月もきれいで、とてもロマンチック」
訪れたのは、東山区の三十三間堂(蓮華王院)でした。平安時代末期に創建され、鎌倉時代に再建された本堂は、南北約120メートルの長大なお堂。そこにご本尊の千手観音坐像と1001体の千手観音立像が安置されていることで有名です。京都を行先とする中高生の修学旅行でも人気のスポットでしょう。
ハリスさんは自身に似ている仏像を懸命に探したと言います。
「似ている顔があると言われたけど、似ている顔は見つけられなかったよ」
そこは残念でしたが、とにかくその迫力と精巧な作りに圧倒されたそう。「1000体もある。平和を祈ったよ。イスラエルとガザで、大きな戦争が起きているから」と、平和への願いを込めました。
京都では、他に、川床での食事に舌鼓を打ちました。
「食後、散歩してkawa barに行った。ワインを飲んだ。美しい川とマッチして、いい思い出です。月もきれいで、とてもロマンチックだった。とてもクールな体験だった」
外国人と日本人の割合が半々というほどの観光客の多さにも驚きつつも、ゆったりとした時間を楽しんだそう。
「京都は国際都市。世界中から旅行客が来る。非常に印象深い。とても気に入ったよ」と、ハリスさんは満足そうな表情で結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)