訪日外国人を魅了する、さまざまな日本の食。寿司や天ぷら、和牛といった特別感のある料理や店だけでなく、気軽に楽しめるコストパフォーマンスの良いグルメも外国人観光客の人気を集めています。京都で出会った米国人は、居酒屋で出合ったある和食が気に入ったそうです。いったい、どのようなメニューだったのでしょうか。

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「京都はオーセンティック、トラディショナルで古都という形を残している」

　京都ならではのグルメを求めて、多くの観光客が訪れる“京の台所”錦市場。そこで出会ったのが、米ヒューストンで空手道場を営む、米国人のレネさんとジェシカさん夫婦です。

　東京で行われた空手の国際講習会に参加するために、今回初めて日本へやって来ました。そして、休暇を利用して京都へ足を伸ばしたそう。東京と京都というタイプが違う都市を訪れたふたりは、どちらに魅力を感じたのでしょうか。

「東京と京都はどちらもまったく異なる街。京都はオーセンティック、トラディショナルで古都という形を残しているわ」

　ジェシカさんはそう語り、どちらが良いかは選べないとしながらも、伝統的な趣きを感じる京都が印象的な様子でした。

手頃な価格と豊富なメニューで外国人に人気の「Izakaya」

　日本での食事について聞くと、米国とは違う環境のなかで柔軟に楽しみ、それぞれお気に入りができたと話します。

「普段、私たちはベジタリアンなの。でも、日本ではベジタリアンの食事を見つけるのは難しいから、ここでは肉や魚も食べているわ。私の一番は海藻全般。錦市場ではゴマとかも購入したの」とジェシカさん。

　一方、レネさんは、居酒屋での食事が思い出に残ったそうです。「僕が一番好きだったのは揚げ出し豆腐」と言って、スマートフォンで写真を見せてくれました。

“外カリ中ふわ”の独特な食感が楽しめる揚げ出し豆腐に、レネさんはすっかり魅了されてしまったようです。ちなみに、メニューが豊富な居酒屋は、外国人観光客にも人気。割烹などの和食専門店と比較すると値段も安く、気軽にさまざまな料理が楽しめることから、「Izakaya」として外国人からも一定の認知を得ています。

　普段はベジタリアンながら、柔軟に日本のバリエーション豊富な食を満喫することを選んだふたり。来年7月には、世界大会のため再び来日する予定が決まっているそうで、東京のほか、横浜や沖縄へ行くといいます。次回も、その土地ごとに特色のある料理を楽しんでくださいね。

（Hint-Pot編集部）