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「野菜を冷凍してください!!!」 年末年始の価格高騰前に準備を “野菜のプロ”が教える節約術に大反響
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年末年始が近づいてくると気になるのが、食材価格の高騰。節約するにはどうすればいいのでしょうか。大きな注目を集めているのが、“野菜のプロ”である青髪のテツ(@tetsublogorg)さんによるX(ツイッター)の投稿です。今のうちに「野菜を冷凍してください」と呼びかけています。
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年末年始に野菜が高騰する理由
青果店に従事すること10年。“野菜のプロ”として、仕入れや販売を長年経験してきた青髪のテツさんには、年の瀬を前に強く呼びかけていることがあります。それは、「年末前に野菜を冷凍してください!!!」ということ。長引く物価高騰を受けて、とくに出費が多い年末年始は少しでも節約したいところですよね。
青髪のテツさんによると、年末は価格が通常の3~4倍になる野菜もあるそう。そのため、値上がりが始まる前に購入し、冷凍保存することで「かなりの節約効果が期待」できるといいます。
なぜ、年末年始は毎年必ず野菜の価格が高騰するのでしょうか。それには切実な理由があるようです。
「毎年、12月29日頃に市場が閉まります。市場が閉まると追加で発注できなくなるので、お店側は下手に安売りをして欠品させてしまうと、次に市場が開く1月5日頃まで商品がない状態を続けることになります。また、年末年始に必要な品目は、高くしても安定し消費されます。そのような理由で値段が上がるのです」
野菜ごとの冷凍保存に向いている切り方を紹介
青髪のテツさんが、Xで冷凍をおすすめした野菜は12品。どれも3~4ステップで簡潔に説明されています。
たとえば、ホウレン草は下ゆでし、食べやすいサイズに切ってから保存袋へ入れて冷凍庫で保存するだけ。ニンジンはいちょう切りにするなど、野菜ごとに冷凍保存に向いた切り方がすぐにわかります。
投稿は大反響を呼び、3.9万件もの“いいね”が。忘れないように保存する人も多く、1.7万件もブックマークされています。
また、リプライ(返信)には「テツさんのおかげで年末の値上げに対する不安がなくなりました」「これは知らなかったので助かります!」「少しずつストック始めてます! 年末直前は価格も高くなるので、今のうちですね!」「賢いな」など、感心する声が寄せられました。
冷凍保存した野菜は凍ったまま加熱調理すると食感が変わりにくい
生のまま冷凍するものも多いですが、味や食感は変わらないのでしょうか。青髪のテツさんは、生に比べると風味や香りが落ちる場合は多少あるものの、手順通りに保存すれば生の状態とほとんど変わらないと感じているといいます。
「年末年始くらいはいいものをベストな状態で食べたいという方は、生の野菜を買うべきでしょう。けれども、少しでも節約したいという方には、冷凍する選択肢もあることを知っていただけるとうれしいです」
また、解凍や調理をする際のポイントも教えていただきました。
「凍ったまま加熱調理すると食感が変わりにくいです。炒め物は水分が出やすいので、仕上げに水溶き片栗粉を入れて、とろみをつけて食べるとおいしいですよ」
野菜に関する目からウロコの情報をたくさん発信している青髪のテツさん。なんと、これまで野菜に関する書籍を5冊も手がけてきました。今年の6月には「マンガでわかる やさいのトリセツ:野菜のプロが教える選び方・保存法・無駄なくおいしく食べるコツ」(Gakken刊)も上梓しています。
また、青髪のテツさんが管理しているウェブサイト「やさいのトリセツ」でも、さまざまな野菜の知識やおいしい食べ方を学ぶことができますよ。
(Hint-Pot編集部)