食
ブロッコリーの茎は捨てないで! 無駄なく食べるのが正解 見分け方や保存のコツとは
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:和漢 歩実
栄養価が高いことでも人気の野菜、ブロッコリー。積極的に食べている人も多いと思いますが、調理した後に茎(芯)や葉はどうしていますか? つぼみ(房)の部分だけを残して捨てているとすれば、何とももったいない話です。実はどちらも食べることができ、茎には栄養もあるのだそう。ブロッコリーを選ぶ時のポイントや保存法、茎の調理法などについて、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
ブロッコリーの茎と葉 どうやって調理する?
ブロッコリーは、茎や葉も捨てるところなく調理して食べられる野菜。茎は普段食べているつぼみの部分よりも栄養価が高いといわれています。特にビタミンCやβカロテンが多いため、風邪が気になるこれからの季節は積極的に摂取したいところ。また茎にはカリウムや食物繊維などの栄養素も含まれるため、ぜひ捨てずにいただきましょう。
茎を調理するにはまず、水洗い後に茎を立てて五角形か六角形になるよう、皮をそぎ落とすようにむきます。特に下部の根元部分は皮が硬いので、厚めに切り落としましょう。
次に1センチくらいの厚さに切り、房と同様に調理します。その際には房よりも長く加熱してください。また、短冊切りや角切りなど食べやすい大きさに切って、炒め物や汁物の具に使っても良いでしょう。
また、購入したブロッコリーに葉付きの細い茎が付いていたら、太い茎から切り離し食べやすい長さにカットします。葉にはやや苦味がありますが、炒め物や汁物にするとおいしくいただけますよ。
ブロッコリーは86%が水分。細胞を構成する成分であるタンパク質は量が少なく、またビタミンDはまったく含まれていません。副菜ではなく主菜としていただくのなら、タンパク質を主成分とし、なおかつビタミンDを含む魚や卵などと一緒に炒めるとバランスの良い一品になるでしょう。ツナ缶を使うと時短にもなります。