欧米を中心に多くの国でブームが定着しつつある、ラーメン。訪日外国人のなかには、日本のラーメンを食べ歩くのを楽しみにする人が少なくありません。東京・渋谷で出会ったスペイン人カップルは、前日に訪れた店について、興奮ぎみに話してくれました。いったい、どんなラーメンだったのでしょうか。

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「初めてあんなに並んだよ！」　それでも食べたかった特別なラーメン

　東京を代表する繁華街のひとつとして、日本人だけでなく、外国人観光客が集う渋谷。そこで出会ったのが、スペイン人のロジャーさんとザネットさんです。

　スペイン・バルセロナから、初めて日本を訪れたというふたり。東京以外に大阪、京都、奈良、広島、飛騨高山と、各地を観光してきました。約2週間の滞在予定もわずかとのことで、これまで日本で食べたものを聞くと、「ラーメン！」と即答。

　しかも、ロジャーさんは「実は昨日、すごいラーメン屋さんに行ったんだ」と言い、ザネットさんも「1時間も並んだのよ！（笑）」と、ふたりとも話しながらテンションが上がっていました。

「カウンターしかないお店なんだ。バルセロナだったらすべて事前に予約して並ぶことなんてないから、初めてあんなに並んだよ！」

　自国ではなかなかできない経験をし、ふたりはとても驚いたそう。しかし、ワクワクした表情を見せたのには別の理由がありました。

「ミシュランで星を取った店だったんだ。来日することになってから調べて、バルセロナにいるときに『鳴龍（なきりゅう）』を見つけて、行ってきたんだよ」

　2014年12月に発売された「ミシュランガイド東京2015」から、新設されたラーメン部門。ふたりが訪れた「創作麺工房 鳴龍」は、「ミシュランガイド東京2016」で価格以上の満足感が得られる料理の「ビブグルマン」の評価を得て、さらに翌年「ミシュランガイド東京2017」より6年連続で1つ星を獲得した名店です。（編集部注：「ミシュランガイド東京2024」では「ビブグルマン」に選出）

　単なるラーメンではなく、値段以上の満足感を得られる、ミシュランのお墨付きの味を堪能したふたり。テンションが上がるのも無理ありません。

　もちろん、ミシュランの肩書きだけでなく、実際に味わったラーメンに大満足。日本で出合ったラーメンが、ふたりにとって忘れられない旅の思い出になりました。

（Hint-Pot編集部）