どうぶつ
心配そうな表情の柴犬 飼い主の“お見舞い”に持ってきたかわいいものとは 「優しい世界」
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大好きな“父さん”が他界 咳き込む飼い主さんを案じるこじろうくん
心優しい姿を披露したのは、柴犬の男の子で8歳4か月の「こじろう」くんです。
写真が撮影された日、飼い主さんは長椅子でうたた寝していたところ、突然咳が止まらなくなってしまいました。20~30秒咳き込んだあと、ふと視線を感じると、そこには心配そうな表情を浮かべてこちらを見つめるこじろうくんの姿が。おもちゃをくわえて持ってきたのか、足元にはぬいぐるみが転がっていました。
「ちょうど、こじろうがお昼寝をする時間と重なってしまったので『起こして申し訳なかったなぁ』という気持ちと、『ありがたいなぁ』という気持ちが半々。あと、絶妙な表情で固まっていたので『これは撮っておきたいなぁ』と思い、また咳き込みながら上半身を少し起こしてスマホに手を伸ばし、パシャリしました」
飼い主さんの体調が優れないとき、こじろうくんは自分がそのとき一番気に入っているおもちゃをくわえて駆けつけてくれるそう。こうした気遣いを見せるようになったのは、子いぬの頃でした。“パパっ子”だったこじろうくんは、飼い主さんの配偶者さんがくしゃみを1回するだけでも、おもちゃを持って駆けつけ、膝にすがりつくこともあったといいます。
「私が咳き込んでもめったに来てくれず、いつも“父子”の愛情劇場をうらやましく眺めていました。ところが3年前、“父さん”が病気で亡くなったのを機に、こじろうの中で私は格上げされたようです。今では、私のことをまめに“見舞って”くれるようになりました」
こじろうくんに“見舞って”もらい、飼い主さんの咳はぴたりと収まったそうです。ところが、お礼のつもりでこじろうくんと遊び始めると、再び咳が出始めたため、早めに切り上げたのだとか。
大好きな“お父さん”との悲しい別れを経験したこじろうくん。“お母さん”である飼い主さんを“見舞う”気持ちは、以前よりも真剣なものであることに違いありません。仲良く暮らす“ふたり”のことを、“お父さん”はきっとお空の上から見守ってくれていることでしょう。
(Hint-Pot編集部)