2023年1月、日本列島に10年に1度の大寒波が訪れました。新潟県も例年以上の吹雪に見舞われ、あるケーキ屋さんの“看板クマ”が雪まみれに。今回紹介するのは、そんなクマたちを心配して近づく秋田犬。「大丈夫？」と話しかけているように見える写真は、ツイッター上で2.9万件もの“いいね”を集めています。当時の様子について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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評判の看板犬　真っ白になり凍えるクマに出会う

　秋田犬の女の子で2歳の「優美（ゆうみ）」ちゃんは、新潟県長岡市にある「小林酒店」の看板犬。以前もふわふわのシッポを振って歓迎してくれる看板犬として注目されました。

　この冬は大雪への警戒が強く呼びかけられている新潟県。雪が落ち着いたタイミングを見計らって、優美ちゃんは飼い主さんのいとこが営む近所のケーキ店に行きました。その店先に並んでいるのは3匹の看板クマ。普段は元気な顔で優美ちゃんをお迎えしてくれますが、この日は少し様子が……。悪天候による大雪の影響で雪まみれになっていたのです。

　見ているだけで凍えてしまいそうな状態の看板クマたち。優美ちゃんはそんなクマたちに近づくと、「大丈夫？」と声をかけるかのように鼻先で挨拶をしました。そこで飼い主さんはその様子を撮影し、「ケーキ屋さんのクマが大変なことになっていて心配する秋田犬優美」というメッセージを添えてツイッターに投稿。2.9万件もの“いいね”を集めました。

最後までクマが気になっていた優しい優美ちゃん

　またリプライ（返信）には「優美ちゃん優しい。名前に偽りなしですね」「優美ちゃんとクマさんたちは、仲良しなのかな？」「真ん中のクマに『大丈夫？』って話しかけてるみたい」「寒波を楽しむ心のゆとりをわんちゃんに教えてもらいました」「心温まりました」など、優美ちゃんの優しさに多くの声も。

　飼い主さんによると、毎年雪が降る土地ですが、今回の写真ほど雪にまみれてしまったことはないそうです。

「普段は雁木という屋根があるので雪が入ることのない場所です。それがあんなことになり、優美もびっくりしてクマを心配していました。買い物を終えた後も後ろを気にしながら帰宅していましたね。それほどまでにすごい大寒波でした」

　心優しい優美ちゃんは、看板犬としてももちろん優秀。「看板犬としての仕事は、お客様のお出迎えからお見送りまでしっかり働いてくれています」と飼い主さんも太鼓判を押しています。優美ちゃん普段の様子は、インスタグラム（kobayashisaketen_tochio）でも見ることができますよ。

○取材協力：小林酒店（@kobasake_tochio）さん

（Hint-Pot編集部）