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がれきの中に取り残された猫 SNSの動画を通して発見 奇跡の救出劇に感動【米】
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季節はずれの温かさのあとに寒波が襲来するなど、気温の変化が目まぐるしい日が続いています。異常気象は日本だけでなく、世界各地で深刻化しており、米テネシー州では現地時間12月9日から10日にかけて複数の竜巻や激しい雷雨が発生。少なくとも6人の尊い命が失われたほか、複数の建物が倒壊するなど甚大な被害が出ました。そんななか、1匹の猫が奇跡の生還を果たし、米国で感動を呼んでいます。
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竜巻で倒壊した自宅 がれきの中から発見された猫
米テネシー州を襲った竜巻は、深刻な被害をもたらしました。復旧作業が続くなか、倒壊した建物のがれきの中から奇跡的に発見され、救出された猫がいます。その名前は「サンディ」です。竜巻に襲われたとき、家族は留守にしていたそう。自宅は倒壊し、1匹で取り残されたサンディは、バラバラになった家屋の下敷きになってしまいました。
サンディが発見されたのは、竜巻が通り過ぎた現地時間10日のこと。被災者やそのペットの救助ボランティアを行っていたエリカ・ウィリアムズさんは、被害を受けた地域の様子をフェイスブックで見ていたそうです。すると、現地で捜索や救助活動のボランティアをしている友人のリッキー・セッサムさんが投稿した動画に目が留まりました。
そこに映っていたのは、倒壊した家屋のがれきの山。エリカさんはその中に生き物を見つけたのです。米誌「ピープル」に対し、そのときの状況を次のように語っています。
「枕の上で丸くなっている、動物のようなものに気づきました。ビデオのスクリーンショットを撮り拡大してみたところ、案の定、丸くなっている猫だったんです。私は必死になり、彼(リッキー)がまだそこにいることを願い、あらゆるSNSで彼にメッセージやメールを送りました」
幸いなことに、エリカさんが連絡をしたとき、リッキーさんはまだその地域にいました。そして、ビデオを撮影した場所に戻るとサンディを発見。すぐに救助したといいます。
SNSを通じて発信 サンディの飼い主がすぐに見つかり動物病院で再会
エリカさんもすぐに現地へ駆けつけ、サンディを動物病院へ連れていくことに。対面したサンディは、丸くなったまま動かず、呼吸が浅い状態でした。そこで、エリカさんがサンディの鼻先に食べ物を置いたところ「少し元気になった」といいます。
リッキーさんからサンディを受け取ったエリカさんは、動物病院へ連れていく最中、サンディについてSNSに投稿しました。すると、すぐに飼い主が判明。サンディの飼い主であることを確認すると、動物病院で治療を受けていることを飼い主に伝えたといいます。
エリカさんとリッキーさんのおかげで、サンディは動物病院ですぐに飼い主のアビさんと再会を果たすことができました。サンディはいくつか治療を受けてはいたものの、現在は動物病院を離れ、家族と一緒にいるそうです。
(Hint-Pot編集部)