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スマホの電池が火災の原因に 大掃除のゴミ処分方法 東京消防庁が注意喚起
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年末の大掃除は進んでいるでしょうか。普段から片づけているつもりでも、意外と多くのゴミが出るご家庭もあるかもしれません。そこで、気をつけたいのがゴミの処分です。やり方を間違えると、火災が発生するなど大事故につながる可能性もあります。東京消防庁が公式X(ツイッター)アカウント(@Tokyo_Fire_D)で注意を呼びかけています。
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「ゴミの誤った分別により、ごみ収集車やごみ処理施設で火災が発生」
ゴミを処分するとき、種類によって細かく分別する必要があります。とくに注意しなければいけないのが、電池やスプレー缶です。東京消防庁の公式Xでは「ゴミの誤った分別により、ゴミ収集車やゴミ処理施設で火災が発生しています。とくにリチウムイオン電池やスプレー缶がゴミに混入すると危険です。各区市町村が指定するゴミの分別ルールをよく確認しましょう」と注意喚起しています。
東京消防庁のウェブサイトによると、昨年はゴミ収集車の火災が49件発生。もっとも多かったのは、リチウムイオン電池関連で22件、次いでエアゾール缶などが10件発生しました。
また、昨年はゴミ処理関連施設の火災が30件発生。こちらも、火災の原因になっていたのはリチウムイオン電池関連が最も多く、12件となっています。
リチウムイオン電池は、スマートフォンやコードレス掃除機、ノートパソコンなどに搭載されているバッテリー。同サイトでは、「電解液として可燃性の有機溶剤を使用しているため、衝撃により内部の正極板と負極板が短絡し、急激に加熱後、揮発した有機溶剤に着火して出火することがあります」と説明しています。
エアゾール缶は殺虫剤や消臭スプレー、ヘアスプレーなど、ガスの力によって液体を霧状や泡状に噴出させる製品です。同サイトでは「これらのスプレー缶がゴミ収集車の回転盤で押し潰されると、可燃性ガスが漏洩し、ゴミの圧縮時に発生した火花等により引火して出火することがあります」としています。
また、東京消防庁は火災を防ぐために、下記の点に注意するよう呼びかけています。
・リチウムイオン電池を含む製品を処分する際は、製品の取扱説明書をよく確認
・スプレー缶をやむを得ず使い切らずに捨てるときには、火気のない通気性の良い屋外で残存ガスがなくなるまで噴射してから廃棄
・不用品を処分する際は、地域のゴミ回収方法をよく確認してその方法に従って処分
ゴミを処分する際は改めて、自治体の分別ルールや取扱説明書などの注意点を確認しておきましょう。
(Hint-Pot編集部)