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防災グッズをボトルに詰める 警視庁ツイッターの提案に反響 「これなら誰でもできる」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

近年普及したウォーターボトルを使い、外出先でも防災を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
近年普及したウォーターボトルを使い、外出先でも防災を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 いつどこで起きるか分からないからこそ、災害は日々の備えが大切です。「自宅に防災バッグを準備している」との声は多くありますが、自宅以外で災害に遭遇する場合を想定していますか? 勤務先や通学先などの他、移動中の備えも万全にしておきたいもの。そこで警視庁警備部災害対策課の公式ツイッター(@MPD_bousai)は、持ち運びに便利な「防災ボトル」を提案しています。

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容量約500ミリリットルの透明ボトルをケースとして活用

 丈夫なリュックなどにグッズを詰めた「防災バッグ」は、今や家庭の必需品。飲料水や食料などがセットになった商品も数多く販売されています。また、避難先や災害時の連絡手段などについても、家族で綿密な事前打ち合わせが必要です。

 とはいえ、災害はいつどこで発生するか分からないもの。通勤通学などで自宅を離れている時はどうすればいいのでしょうか? どこかの施設に滞在していれば、そこに防災グッズが備え付けられている場合もあるでしょう。しかし、公共交通機関での移動中や歩行中なら? そこで警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターが紹介したのは、ボトルにグッズを詰めた「防災ボトル」です。

 この「防災ボトル」は、近年普及したウォーターボトルを活用したもの。ツイッター投稿で実際に紹介されたボトルは、容量約500ミリリットルの透明ボトルでした。参考として挙げられたその中身を見てみましょう。

・ホイッスル
・圧縮タオル
・エチケット袋
・ミニライト
・ビニール袋
・常備薬
・ばんそうこう
・アルコール消毒綿
・羊羹
・現金

 化粧用ポーチ程度のサイズながら「防災バッグ」のミニ版ともいえる中身。1つにまとまっているため、外出時のバッグに放り込めばOKという手軽さもポイントです。さらには水濡れも防ぐことができます。中身を取り出せばボトルをコップとして使用できるでしょう。

「コンパクトに収納できるので、カバンやリュックサックに入れても気にならず、防災力を高めることができます。ぜひ、ご参考に!」とのメッセージとともにこの提案が投稿されると、1.4万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「これなら誰でもできる」「バラバラにバッグの中に入れてました。さっそくまとめたいと思います」「古くなったボトルを捨てられず家に置いてあったので、ぜひ活用したい」「職場のロッカーに常備したい」といった声が。

 また「これ『水に浮く』のがポイント高いですよね」「透明だから分かりやすい」といった声や、小銭やライター型の携帯ラジオ、眼鏡が生活必需品の人は古い眼鏡を追加するというアイデアも寄せられていました。“自分にとってどうしても必要なもの”をじっくり考えて、中身をアレンジしてみたいものです。

地震に対して完璧に備えるには?

 ちなみに東京消防庁のウェブサイトでは、地震発生時の「非常用品として備えておくもの」として以下が例示されています。

【非常持出品】
飲料水、携帯ラジオ、衣類、履き物、食料品、マッチやライター、貴重品、懐中電灯、救急セット、筆記用具、雨具(防寒)、チリ紙など生活に欠かせない用品

【非常備蓄品】地震後の生活を支えるもの、食料品などは1人3日分
停電に備えて:懐中電灯、ろうそく(倒れにくいもの)
ガス停止に備えて:簡易ガスコンロ、固形燃料
断水に備えて:飲料水(ポリ容器などに)※目安は1人1日3リットル

【防災準備品】地震直後の火災や家屋倒壊に備えるもの
火災に備えて:消火器、三角消火バケツ、風呂の水の汲み置きなど
避難・救出に備えて:斧、ハンマー、スコップ、大バール、防水シート、ノコギリなど

「全部は無理……」という声も多いでしょうが、少なくとも在宅時は「防災バッグ」で、外出時は「防災ボトル」で備えれば、日々の生活における安心度も高まります。まずはできるところから準備をしておきましょう。

(Hint-Pot編集部)