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ドイツ人夫妻が日本で買った「ナイスなお土産」 意味は知らなかったけど… 「日本のいたるところにあったからね」
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日本に観光で訪れる外国人はどんなお土産を買って帰るのでしょうか。ドイツ・ベルリンから築地市場に観光に来ていたクビさん、スマさん夫妻は初めて来日した2022年に、さまざまなお土産を買って帰りました。中には、どんな意味があるのか知らず、フォルムが気に入って購入したものも……。2人に日本のお土産について詳しく聞きました。
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「今はリビングの家具の上に置いてあるの」
2人が日本に興味を持ったのは、クビさんのアニメ好きがきっかけです。「呪術廻戦」や「ONE PIECE」に魅了され、2022年に初めて日本を訪れました。
当然のように、お土産はアニメグッズを買ったそうです。
「僕はお土産をたくさん買うより、アニメを見ていたいタイプだけど、たくさんの『NARUTO』や『呪術廻戦』のマグネットを友達に買いました」
アニメやサブカルの街として世界的に知られる秋葉原には、フィギュアやTシャツを始め、貴重なグッズがたくさん売られています。ほかにも、都内ではポケモンセンターやジャンプショップ、三鷹の森ジブリ美術館などがインバウンドに人気のアニメスポットです。
一方、夫妻は、数ある日本のお土産の中で意外なものを買って帰りました。
スマさんは、「見た目がかわいくて、ドイツの私たちの家にフィットするかもって思ったから買ったの。今はリビングの家具の上に置いてあるわ」と、説明します。
いったい、何でしょうか。
「最初に日本に来たとき、ゴールデンキャットを買ったよ。腕を上げているんだ」と、クビさん。どうやら招き猫のようです。東京では世田谷区の豪徳寺が有名ですね。
ただ、2人はそれがどのような意味を持つのかは知りませんでした。
「招き猫という名前は知らなかったよ。日本のいたるところにあったからね。ご利益があるって? ハハッ。それは信じてないな。とにかく、ナイスなお土産だったよ」と、クビさん。
スマさんも、「日本にはたくさんの猫がいる。だから1個買って帰りました。いいことはあったかなぁ?」と、笑みを浮かべました。
お土産の意味まで理解できなくても、姿を見て気に入り、持ち帰ってもらえるのはうれしいですね。
クビさんの職業は、ウエディングフォトグラファー。これまでアメリカ、フィリピンなどさまざまな国を訪れているそうです。「猫」にまつわるお土産は世界中にありますが、確かに招き猫はよく見ると、独特の表情やフォルムをしていますね。ちなみに豪徳寺の招き猫は、小判を持っておらず、右手を上げています。公式サイトには、「人を招いて『縁』をもたらしてくれますが、福そのものを与えてくれるわけではありません。人との大切な『縁』を生かせるかどうかは、その人次第」と、書かれています。
一般的には、ご利益があるとされ、日本ではインテリアとして玄関などに飾られることも多い招き猫。しかし、日本を訪れた外国人にとっては、それ以上に大切な思い出の一つです。どこに飾ろうとも、末永く大事にしてもらえるのは、とてもありがたいですね。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)