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罹災証明書用の写真撮影やライフライン復旧時の注意点など 政府広報が災害時の対処まとめを投稿

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

停電の復旧時に二次災害を防ぐ手順の確認を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
停電の復旧時に二次災害を防ぐ手順の確認を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 災害時、身の安全を確保できたら、二次災害を防ぐためにやっておきたいことがあります。政府広報オンラインの公式X(ツイッター)アカウント(@gov_online)は1月2日、災害時の対処法に関する情報をまとめて紹介。住まいが被害を受けた場合のほか、ライフライン復旧時の手順や注意点などを説明しています。

 ◇ ◇ ◇

片づけを始める前に、自宅の被災状況の写真撮影を!

「災害で住まいが被害を受けたときに最初にすること」

 そんなコメントとともに政府広報のアカウントが投稿したのは、災害発生時から投稿してきた災害時の対処法6選です。改めて、ひとつずつ確認しましょう。

 余震が落ち着いてきたら早く自宅に戻って、少しずつ片づけを始めたいですよね。しかし、その前にやっておきたい重要なことがあるといいます。それが、自宅の被災状況の写真撮影です。市区町村から羅災証明書を取得して支援を受ける際や、損害保険を請求する際に大変役立ちます。撮影時のポイントは3つです。

○写真を撮るときのポイント
・家の外をなるべく4方向から撮る
・被災した部屋ごとの全景を撮る
・被害箇所を「寄り」で撮る

 片づけを始める前に、このポイントを意識して必ず撮影することを忘れないようにしましょう。

電気を復旧させる前にやっておきたい5つの手順

 ライフラインが回復した際、停止している電気の復旧には注意が必要です。ブレーカーを上げて一気に通電すると、通電火災などの二次災害が発生する危険性があります。そこで、電気を安全に復旧させるため、5つの手順を確認しましょう。

○電気を復旧させる手順
1. 燃えやすいものがかぶさっていないかを注意
2. ブレーカーがすべて「切」になっているかを確認
3. アンペアブレーカーを入れる
4. 漏電遮断器を入れる
5. 安全ブレーカーをひとつずつ入れる

 安全ブレーカーを「入」にしても、漏電遮断器が再び「切(オフ)」になってしまう場合は漏電のおそれがあるため、ブレーカーは切ったままにしておいたほうがいいそうです。

ガスの復旧手順 LPガス、都市ガスの場合

 電気の復旧が終わったら、次はガスの復旧です。災害後にガス漏れがあると、爆発や火災などの危険があります。避難する際に、ガスの元栓を閉めている人は多いですが、余裕がない人もいるのではないでしょうか。自宅に戻ったとき、もしガスの臭いがしたら、すぐに窓を開けて換気し、ガス栓を閉めたあとで事業者に連絡しましょう。

 次に、「ガス機器本体」「屋内外の設備の破損の有無」「ガス接続具のはずれ」について確認し、復旧作業に移ります。ただし、日本には、主に都市ガスとLPガスの2種類あります。それぞれで復旧時の注意点が異なるため、ご家庭の設備にあった方法で確認しましょう。

○LPガスの場合
 もし、地震の揺れによってガスボンベが定位置から動いていた場合は、復旧する前にガス業者に連絡して点検を依頼しましょう。とくに異常がなければ、マイコンメーターでガスを復旧します。

1. メーター液晶を確認し、すべてのガス機器を止める
2. ボタンを押すと表示が消える
3. 液晶の文字とランプが点灯したら1分間待つ
4. 文字とランプが消えたらガスの使用OK

○都市ガスの場合
1. メーターの赤いランプの点滅を確認し、すべてのガス機器を止める
2. 復帰ボタンのキャップを左に回してはずす
3. 復帰ボタンを奥まで押し、表示ランプが点灯したら離す
4. 復帰ボタンが元に戻り、赤ランプが再点滅したらキャップを元に戻す
5. 3分ほど待ち、赤ランプの点滅が消えればガスの使用OK