どうぶつ
体重8.9キロのビッグねこ ガリガリだった保護当時から大きく成長 「かわいい~」
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ねこと聞いてイメージするのは、どれくらいの大きさですか? 一般的に、体重5キロを超えると大型に分類されるようです。今回ご紹介するのは、なんと8.9キロもあるねこ。飼い主さんが抱っこした姿が反響を呼んでいます。X(ツイッター)で話題になった写真について、飼い主のまめ(@mameopy)さんに詳しいお話を伺いました。
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両手に抱えられたビッグすぎるねこ
「8.9キロのアフタヌーンデッカイニャン」
そんなコメントが添えられた写真には、両腕でしっかりと抱えられたキジトラねこが写っています。飼い主さんの上半身を隠すほどのビッグなボディ。腕に置かれた“おてて”はまん丸でとても立派です。
写真がXで公開されると、5000件を超える“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「でか! かわいい~」など、あまりの大きさに驚きの声が寄せられました。
ガリガリに痩せていたねこを保護
8.9キロの堂々たる姿を披露したのは、推定年齢5歳の元保護ねこ「えびお」くんです。出会いは、えびおくんが推定生後半年ほどだった、2018年2月末のことでした。
ある日、飼い主さん宅の庭先にえびおくんが突然現れ、窓の外から家の中の様子をうかがっていたそう。家族が近寄っても警戒しなかったため、飼い主さんは「迷子かも?」と思い、地域情報を探しながら3日ほど様子をみることにしました。
結局、迷いねこの情報などは見つからず、飼い主さんのお父さんが「お前、家に来るか?」と声をかけたところ、えびおくんは「ニャーン!」と大きな声で返事をして甘えてきたそう。すぐに動物病院へ連れていき、予防接種や駆虫、猫エイズ検査などを行いました。
保護当時、えびおくんは先住ねこよりも小さく、推定体重は3キロ未満。ガリガリに痩せており、栄養失調の状態だったといいます。
さらに、保護後しばらくすると、左の前脚がパンパンに腫れ上がるという事件が。検査したところ、骨が穴だらけのスカスカな状態で、骨髄炎を発症していることがわかったそうです。
「獣医師からは『最悪、切断も考えて』と言われていましたが、無事に全快し、今では元気いっぱいのデッカイニャンです」
すくすく成長し、体重は8.9キロに!
飼い主さんの愛情と献身的なケアを受け、すくすくと成長したえびおくん。今では8.9キロという、驚きのビッグボディになりましたが、中身はまだまだ甘えん坊。抱っこが大好きで、家族によく抱っこされています。
飼い主さん宅には、8歳の女の子「あんこ」ちゃん、7歳の男の子「たらお」くん、5歳の男の子「さくら」くん、そして1歳の女の子「ゆずこ」ちゃんという4匹のねこも一緒に暮らしています。そのため、飼い主さんの腕の中を後輩ねこに取られてしまうことも。すると、えびおくんは嫉妬して、影からじっと見つめているのだとか。
「えびおは、人間に対しては甘えん坊ですが、ほかのねこに対してはどちらかというと兄貴分な感じです。後輩ねこのさくらに甘えられて、よくグルーミングをしてあげてますよ。さくらとはとくに仲が良く、本当のきょうだいのように一緒の布団で寝ることも多いです」
一方、2歳年上のたらおくんとはライバル関係にあるそう。
「たらおには保護当時から一方的に嫌われていて、近寄って“シャー”されたり鼻をフンッと鳴らされることが今でもよくあります。年長のあんことは、つかず離れずな関係。一番若いゆずこに対してはライバル意識を持っているのか、さくらと仲良くしていると気に入らない様子です」
同居ねことの生活に揉まれながらも、飼い主さんのおかげで健康を取り戻し、大きく成長したえびおくん。これからも幸せな時間を過ごしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)