仕事・人生
49歳で第1子出産の小松みゆきさん、「過酷ですよ、育児」 若くないゆえの大変さと“メリット”とは
公開日: / 更新日:
「もう少し若ければ…と一番思ったのは」
「逆に年齢を重ねていたから、よかったなと思うこともあります。赤ちゃんが大泣きしたときには意外と慌てず、冷静に原因を探して対処できているなと思います。自分を追い詰めないでいられるところも年の功かと思います」
子育てにはこれまでの人生経験が生かされるそうで、「40前半や半ばで産んでいるお友達がいたんですけど、みんな育児を楽しんでいます」と、小松さん。また、高齢ゆえに、子どもにお金をかけることもできると言います。「年を取って、若いころより生活が安定している人も多いと思います。高齢であるため自分たちの老後の見通しも立てやすいので、どれだけ子どもに回せるかというのが計算しやすいと思います。じっくり育児に向き合えるのはいいところかな」と、続けました。
加齢により、睡眠時間が短くなるなど生理機能が変化しつつあることも育児には追い風になったそうで、「もう年齢上、あまり寝なくても大丈夫な体にもなってきているので、なんとなくもっちゃっています。夜通し子どもの世話で、体力が回復しないまま1日が始まる日々もありましたが、若い人よりも睡眠への影響は抑えられているかもしれません」。
もちろん 、高齢ゆえに難しいこともあります。
「もう少し若ければ…と一番思ったのは、やっぱり第2子のことですね。40代で第1子を産んだ人たちは同じ思いをしている人も多いと思います。第1子を不妊治療でやっと授かった場合、第2子はもっと難しい。私も産んだ瞬間、もう1回産みたいと思いました。もし自分の若いころに出会えたら、早く産んで、次々産んでおきなさいって言いたいです」
また、コロナ禍もあり、孫を祖父母に会わせることができたのは3回ほど。「自分の体力がないので、じゃあ行こうとなかなかなれないのもありました。ちっちゃい赤ちゃんのころはもう戻ってこないので、取り返しはつかないですけど、その時期にもっと会わせてあげたかった」と、悔やみました。
経験を通じ、高齢出産を望む人に最も伝えたいことはどんなことでしょうか。
「やはり体のことですよね。健康な体を作らないと産めないし、育てられない。太りすぎでも痩せすぎでもよくないです。不妊治療もそこを意識しないまま始めると、産んだ後がつらくなります。体力がなかったら育児、楽しくないです。スタミナがあればあやすこともできるし、なんとかなります。まず自分の体をちゃんとしましょう。暴飲暴食はやめましょう。そういうところは強く伝えたいですね」と、小松さんは結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム・水沼 一夫)