日本固有の文化や建造物は、来日する外国人観光客をとりこにする魅力として多く挙げられます。それに引けを取らない人気を誇るのが食文化。イタリア人カップルは、日本の観光名所で味わったある料理の味が忘れられないと言います。日本を訪れたきっかけや、感銘を受けた食事について話してくれました。

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ミケーレさんとエリスさんカップルは韓国を研究中

　秋の連休を迎えた11月後半。東京都中央区にある築地場外市場には国内外から多くの観光客が訪れ、旬の海鮮や名物グルメに舌鼓を打っていました。

　中でも多くの行列ができていたえびせんべいを食べていたのはローマ出身のミケーレさんとトリノ出身のエリスさんカップル。現在、韓国で勉強をしており、距離が近い日本を5日間の日程で訪れていたそうです。

　初日の観光を終え、日本の印象を聞くと「アメージングです」とうなずいた2人。滞在期間中に予定しているスケジュールを見せてもらうと、予定が分刻みでびっしりと書かれていて、「明日は新橋や浅草・仲見世通りと上野東照宮を訪れるのよ」とエリスさんは笑顔を見せました。

みそと塩のラーメンよりも“えび”

　日本で印象に残っていることを聞くと、2人が口をそろえて絶賛していたのは食事です。前日には海産物を満喫したようで、「すしではなく、刺身を食べました。ほたてやかきがとてもおいしく、印象に残っています。ヴォニッシモ（とてもおいしい）！」と興奮した様子で話しました。

　取材当日にはそれぞれみそと塩のラーメンを満喫。ですが、お気に入りは別の1杯だといいます。

「『えびそば一幻』で食べたラーメンが最高でした」。2人は前日に世界一の全高を誇る電波塔、東京スカイツリーを訪れていたようで、634メートルある、世界でも随一の高さを間近で体感した後、ふもとにある商業施設、東京ソラマチの6階で食べたラーメンに感動したそうです。

　満足気な表情を浮かべたミケーレさん。エリスさんが見せてくれたその時の写真には、机に置かれたラーメンを前に満面の笑みを見せるミケーレさんの姿がありました。また別の写真では、どんぶりを持ち上げてスープを飲み干す様子も。王道ではない、えびを使ったラーメンが気に入るとは、なかなか通なのかもしれません。

　取材中には「このあたりでおすすめのラーメン店はある？」と“逆質問”をするほどすっかりラーメンにハマった2人。魅力あふれる日本の他の食文化もぜひ堪能してほしいですね。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）