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「今が一番いい」 米国人男性が冬に日本を訪れたかった理由 お目当ての幻想的な風景とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

かっぱ橋道具街で出会った米国人のサムさん【写真:Hint-Pot編集部】
かっぱ橋道具街で出会った米国人のサムさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本ならではの特別な催しを目にするため、日程を吟味する外国人観光客は少なくありません。台東区かっぱ橋道具街で出会った米国人は、初訪日のタイミングを冬にした理由がありました。冬の北海道で幻想的な世界を見ることができる、サムさんお目当てのイベントとはなんだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

日本で訪れたい冬ならではのイベント

 初めて訪れた日本に約3週間、滞在する予定だというニューヨーカーのサムさん。以前から日本への旅を計画していたようで、「今が一番いいタイミングだとわかってね」と話します。

 この時期を選んだ理由は2つあるそう。ひとつは「札幌の雪まつりにも行けるタイミングだからなんだ」と明かしてくれました。

 多くの観光客を集める、北海道の冬の一大イベントである「さっぽろ雪まつり」。今年は2月4日から11日まで開催されます。

 実行委員会によると、3年ぶりの開催となった昨年の来場者数は175万人。コロナ禍による入国制限が緩和されたこともあり、たくさんの外国人観光客が「さっぽろ雪まつり」を目的に札幌を訪れたそうです。幻想的な雪像が並ぶ風景は、日本国内のみならず、海外からも大きな注目を集めています。

 芸術的な雪像や美しいライトアップも魅力的なイベントですが、サムさんは会場を訪れる道中にも、楽しみがあるそう。

「北海道には新幹線で行く予定なんだ。新幹線は初めてだから乗るのが楽しみだよ」

観戦したかった日本の伝統競技

 2月開催の雪まつりを訪れるには少し早いのには理由が。サムさんにはもうひとつ、東京でぜひ観たいイベントがありました。そのお目当ては、大相撲初場所です。

「相撲を観に行ったんだけど、とても良かった。友人からは『間違って取り組み相手にされないように』って注意されたんだけど、大丈夫だったよ(笑)」

 一般的に日本の国技といわれる相撲は伝統文化のひとつとして、外国人観光客に人気です。ただし、大相撲の定期興行は1月の初場所、3月の春(大阪)場所、5月の夏場所、7月の名古屋場所、9月の秋場所、11月の九州場所と、年に6回のみ。それぞれ15日間の興行となるため、実際の迫力ある取り組みを観戦するには予めスケジュールを調整し、チケットを予約するなどが必要になります。

 そんなハードルを乗り越え、大相撲観戦を楽しんだサムさんには、とても驚くことがあったそう。

「カフェでコーヒーを飲みながらパンを食べていたら、ふとそこにお相撲さんが自転車に乗って通ったことだよ! いきなりの出来事すぎて、写真を撮れなかったのが本当に残念だ!」

 サムさんと出会ったかっぱ橋道具街は、両国国技館まで自転車なら15分ほどの距離。両国周辺には相撲部屋も多く、力士たちが自転車や徒歩で通りかかっても不思議ではないエリアです。もしかしたら周辺を散策しているうち、シャッターチャンスがあるかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)