グレーの丸いクッションの下に潜り込んで、こちらを見つめる1匹の黒ねこ。まるでハンバーガーのような見た目が、1万人を釘づけにしています。X（ツイッター）で大きな反響を呼んだ写真について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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クッションと毛布に挟まれてカメラを見つめる黒ねこ

「クッションは上に乗るものですよ」

　そんなやさしいコメントが添えられた写真には、グレーの丸いクッションとベージュの毛布に挟まれる黒ねこが映っています。カメラを向ける飼い主さんをじっと見つめる姿は、とてもユニーク。まるでハンバーガーのバンズに挟まっているようです。

　この写真がXで公開されると、1.3万件の“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「すきっ」「使い方間違っているよ～！（笑）」「ハンバーガーごっこ」「ぺたーんってなっててかわいい」「黒ねこバーガーだ」など、さまざまな声が寄せられています。

突然、クッションの下に潜ってしまった黒ねこのその後…

　話題になったのは、1歳9か月の元保護ねこ「こんぶ」くん。飼い主さんに対してよく意思表示をする男の子で、「ごはん、ちょうだい！」「おやつ、ちょうだい！」など、毎日、よくおしゃべりをするそうで、飼い主さんが応じると、満足してすぐに立ち去る“ツンデレ”なところも魅力のひとつです。

　この日、こんぶくんは、おうちの中を走り回って遊んでいました。しばらくすると突然、クッションの下に潜ってしまったといいます。そして、そのまま休憩してしまったそうです。

「おもちゃで遊んでいるとき、いつもはカーペットのシワやクッションの側面などに体を寄せて、こうして隠れたフリをするのですが、この日は2分ほどくつろいだあと、とことこと歩いて水を飲みに行きました（笑）」

動物愛護センターで運命の出会い　おしゃべり上手なこんぶくんが家族に

　こんぶくんと飼い主さんは、動物愛護センターを介して出会いました。公開されていた写真を目にした飼い主さんが一目惚れ。会いに行くと、人懐っこく、よくお話をするこんぶくんに心を奪われ、家族の一員としてお迎えすることを決めたそうです。

「こんぶ」という素敵なお名前は、動物愛護センターで呼ばれていたものを、そのまま引き継ぎました。短く、濁点を含む名前は、ねこも人間も覚えやすく、響きも良かったことが理由です。

　飼い主さんは、こんぶくんとの出会いを通して、動物愛護センターには里親さんとの出会いを待っているねこがたくさんいることを知りました。これからねこを迎える予定がある人が、1人でも多く、動物愛護センターにいるねこたちを家族に迎え入れてくれることを願っているそうです。

○取材協力：黒猫こんぶの飼い主（@konbu0330）さん

（Hint-Pot編集部）