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多頭飼育崩壊から保護された63匹のチワワ 車の中ですし詰め状態の生活 その後に注目集まる【米】
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頭数が増えすぎて、経済的にも破綻し、適切な飼育ができなくなる多頭飼育崩壊。動物たちが不衛生で劣悪な環境での生活を余儀なくされている場合が多く、日本でもたびたび問題になっています。米テキサス州では、車の中で飼い主と暮らしていた63匹ものチワワが保護されました。その壮絶な状況に、米国中の動物保護団体が協力を名乗り出ています。
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保護先が決まるまでその場を離れなかった飼い主
ダッシュボードから運転席に助手席、リアシートに至るまで、数えきれないほどのチワワが身を寄せ合っています。あたりにはけたたましい鳴き声が。
テキサス州で1月上旬、63匹ものチワワが2台の車の中で暮らしているのが発見されました。米ニュース局「NBC 10 WJAR」が、そのときの様子を報じています。同局の取材よると、車はガレージに止められており、犬たちの飼い主もまた車の中で一緒に生活していたそう。家の水道や電気は止められており、車も動かない状況でした。
飼い主が2台の車にチワワを乗せていたのは、しっかりと見守るため。犬たちは1日数時間しか外に出ることができず、不衛生な環境の中、適切な予防接種などを受けることもできていませんでしたが、何匹かにノミがついていたものの健康状態はおおむね良好だったといいます。飼い主は、すべて犬たちの保護先が決まるまで、その場を離れようとしませんでした。
このニュースは大きな注目を集め、米国中の保護団体が里親探しに乗り出しました。犬たちはいくつかの保護施設やシェルターに分かれて、保護されています。
「NBC 10 WJAR」のYouTubeチャンネルのコメント欄には、「悲しいことだけど、あの女性は明らかに犬たちを愛していた。電気も水もない中で、63匹もの犬たちの健康を維持できたのだから。車の中で生活しながら」「動物たちを保護してくれてありがとう」「力強いストーリー。これらのかわいそうな生き物を助けるために足を踏み入れてくれてありがとう。彼らの人生は今より良くなる」など、感謝の声が寄せられています。
(Hint-Pot編集部)