出産後に入院していた妻のために、夫と愛犬がなんとも微笑ましいサプライズ訪問――。病院の窓の外から、愛する妻であり飼い主を“ふたり”でお見舞いする様子を紹介したSNS投稿が話題を呼びました。マルチーズとポメラニアンのミックスの愛犬、レイちゃんのかわいらしさ。「これは泣いちゃいますね」と感動を誘っています。愛犬家のご夫婦にお話を伺いました。

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名前の由来にも秘話　「2人の関係性を0から作り直すきっかけになってくれた」

「レイに会いたがってるママの為にパパがレイとお散歩をして病院に会いに来てくれました
　もちろん外にいるレイを見るだけでしたが
　廊下の窓から見えるふわふわのレイの姿　たまらなく愛おしかったです
　パパの優しさにも感動しちゃいました
　ふたりともありがとう」

　ご夫婦共同で、1歳4か月のオスのレイちゃんと過ごす愛犬ライフを発信しているX（ツイッター）のアカウント、マルポメのレイちゃん（@reichannel0813）の投稿です。

　今年1月下旬に第一子の長男を出産したママさん。出産直後の大変な時期に、パパさんとレイちゃんが元気づけてくれました。真っ白でもふもふしたレイちゃんを抱え上げるパパさんの姿が印象的です。幼なじみの夫婦にとって、結婚2年目でできた待望の第一子。幸せいっぱいです。

　現在は退院して自宅に戻っているママさんに、入院当時のことを聞いてみました。

「入院前からレイに会えない不安と出産の不安で、涙を流すこともありました。実際に出産をしてみると想像以上に我が子はかわいかったけど、それでも入院中に一番会いたかった存在はレイでした。テレビ電話や写真でしかレイを見れていなかったので、サプライズで主人と病院まで会いに来てくれたときには、うれしさと感動で涙が出ました。風に吹かれてるふわふわのレイの毛並みがよく見えて、本当に本当にかわいくて、帰ったら絶対にあのもふもふの毛並みに顔をうずめるって決めました笑笑」。レイちゃんが心の支えになったのですね。

　一方のパパさんはどのような思いでいたのでしょうか。

「妻がずっとレイに会いたいことは毎日の連絡で知っていました。出産に立ち会って、妻の頑張りを目の当たりにして、とても頑張ってくれたことに対して何かできないかと思い、レイを連れていくことを思いつきました」。レイちゃんもさぞかしママさんの顔を見たかったでしょう。素晴らしいお見舞いになりました。

　実は、レイちゃんを迎えた一家にはこんな秘話があるそうです。

「我々夫婦が結婚式を挙げようとしていた時、関係がうまくいっていない時がありました。そんな時に出会ったのがレイです。もともと妻がどうしても犬が飼いたいという気持ちがあり、出会ったとき2人ともひとめ惚れでした。そんな『2人の関係性を0から作り直すきっかけになってくれた』という思いも込めてレイという名前になりました」。レイちゃんが夫婦の絆を強く結び付けてくれたのですね。

　投稿は大反響。4000近くの“いいね”を集めていて、「愛情たっぷりの家族　素敵です」「嬉しいですね　私も以前同じことしてもらった経験があります」「すごく愛情深い光景」「泣けた」「こんなん嬉しすぎる」などの共感や感激する声が寄せられています。

「初めてここまでの反響をいただいて、夫婦ともどもうれしい気持ちでいっぱいです（笑）。Twitterでレイのこと、お産のことや出産のことを投稿していて、いろいろな方からアドバイスや経験談を教えてもらい、本当に感謝しています」と実感を込めます。

　レイちゃんを含めて家族4人の新たな子育て生活が始まります。「レイと子どもには、とにかく仲良くなってほしいと思っています。家族でドッグランに行ったりキャンプをしたりたくさんお出かけをして、レイと子どもの楽しい思い出を作りたいと思います」。きっとご長男とレイちゃんはすぐに仲良しになって、家族団らんがもっとにぎやかになりそうですね。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）