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「まさかと思ったら…」 水槽のカブトガニに起きたアクシデント 飼い主さんも驚いた意外な犯人とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

一体何が? 水槽の底でぐったりしているカブトガニ(画像はスクリーンショット)
一体何が? 水槽の底でぐったりしているカブトガニ(画像はスクリーンショット)

 およそ2億年前からほぼ形を変えることなく生息していることから「生きている化石」と呼ばれるカブトガニ。全体が固い甲羅で覆われ、尾剣と呼ばれる長いシッポを特徴とする節足動物です。X(ツイッター)では、そんなカブトガニがハプニングに遭遇する動画が、2万件もの“いいね”を集めて話題となっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

カブトガニvsアサリの攻防戦にびっくり

「カブトガニ砂に潜らずぐったりしているからまさかと思ったら……」

 そんなコメントから始まる投稿で公開された動画には、水槽の底でじっと動かないカブトガニが映っています。よく見ると、カブトガニの長いシッポの先にはアサリが……。

 飼い主さんが箸で突いて両者を引き離そうと試みますが、アサリはなかなか離れません。想定外の状況に驚きながらも、カブトガニは必死に歩みを進め、アサリから離れようとしているようです。

 この動画がXに投稿されると、2万件の“いいね”が集まり話題になりました。リプライ(返信)には、「そんなにあっさりとはとれないんですね」「まさかのつかまるパターンは初めてみた」「ちょっかい出したのかな?」「みんなアサリに挟まれますね アサリ強し!」などの声が寄せられています。

アメリカカブトガニなど甲殻類を飼育する魅力とは?

国内外の珍しいカニたちが勢ぞろい【写真提供:Reo_mikuro(@mimikku8729)さん】
国内外の珍しいカニたちが勢ぞろい【写真提供:Reo_mikuro(@mimikku8729)さん】

「物心ついた頃から甲殻類が大好き」という飼い主さん。ある日、行きつけのお店でカブトガニと出会い、運命を感じてお迎えしました。

 動画で公開された水槽には、このほかにも2匹のカブトガニに加え、ヤドカリとカニが数匹、一緒に暮らしています。ほかの水槽も合わせると、国内外の珍しいカニを20匹ほど飼育しているそうです。

 このときなぜ、カブトガニはアサリに襲われてしまったのでしょうか。当時の状況について、飼い主さんが真相を明かしてくれました。

「起床後、掃除をしようと水槽を覗くと、いつも砂に潜っているはずのカブトガニ様子がおかしかったんです。生存確認のため箸で突いたところ、アサリにシッポを挟まれていることがわかりました。実は、アサリはカニとカブトガニのごはんなのですが、今回のアサリはとても活きが良かったみたいですね(笑)」

 このあと、飼い主さんは、カブトガニからアサリを無理に引き離そうとするとシッポが折れてしまう恐れがあると判断し、しばらく様子を見ることに。10分ほど経つと、カブトガニは無事にアサリから解放されたそうです。

「今回の反響で、カブトガニを飼育できるのを知らない人が多かったことが印象的でした。日本のカブトガニは、絶滅危惧種に指定されているため捕獲は禁止されていますが、このアメリカカブトガニは一般販売されています。2億年前から形が変わらず、いかつい見た目ながら、動きがかわいらしいところが魅力です」

 話題になった動画をきっかけに「不思議でかっこかわいい甲殻類の『飼育を始めてみよう!』という人がが増えるといいですね!」と語る飼い主さん。きっと、多くの人にその魅力が届いたに違いありません。

○取材協力:Reo_mikuro(@mimikku8729)さん

(Hint-Pot編集部)