飼い主さんとの楽しい散歩タイム。それなのに、なんだか浮かない表情を見せたいぬがX（ツイッター）で話題になっています。何かに怯えているようにも見えますが、いったい何があったのでしょうか？　当時の状況について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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楽しい散歩が一転　わんちゃんが警戒した相手とは？

「視線の先にねこちゃんがいて緊張してる」

　そんなひと言が添えられた写真には、道の左側を見つめてフリーズするいぬが写っています。その表情は、眉間にうっすらとシワを寄せて、戸惑っているようにも。遠くをじっと見つめる様子からは、今にも「どうしよう……」という心の声が聞こえてきそうです。

　この写真がXで公開されると、3.2万件の“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「めちゃくちゃ憂鬱そうな顔がかわいすぎますw」「何とも言えない良い表情。キャプションがあまりにもしっくりすぎるw」「困った顔　かわいい」「人間臭い表情やなぁ（笑）」などの声が寄せられています。

ファーくんはねこ好き！　鼻を鳴らしてアピールも

　不安げな表情を浮かべていたのは、元保護犬の男の子で11 歳の「ファー」くん。ミックスの大型犬です。性格は、優しく物静か。いぬよりも人間が大好きで、散歩中にほかのわんちゃんに出会うと、迷わず飼い主さんのほうへ近寄るそうです。

「私たち家族にはいつもは塩対応なのに、家族がほかのいぬをかまうとやきもちを焼くところがかわいいです」

　話題の写真が撮影された日、散歩中にとあるおうちの前を通りがかったファーくんは、敷地内で昼寝をしているねこを発見しました。

　困惑した表情を浮かべてるように見えたファーくんですが、実は、大のねこ好き。このとき、ねこと出会えたことがうれしくてたまらなかったようで、逃げてしまわないように逆に気を遣うあまり、困り顔になってしまったようです。

「ファーくんはねこがとても好きなのですが、自分が近寄ると逃げてしまうのを覚えているので、見つけても遠くから眺めたり、ピーピーと鼻を鳴らしたりしてアピールします。たまに近くを歩いてくれるねこちゃんがいると鼻の音が大音量になります（笑）」

　この日も懸命にアピールを続けましたが、残念ながらねこがファーくんに気づくことはありませんでした。飼い主さんは、じっとねこを見つめているファーくんに「そろそろ行こうね」と声をかけて、おうちへ帰ったそうです。

ファーくんがねこ好きになった理由

　ファーくんがねこ好きになったのは、子いぬ時代に体験したある出来事がきっかけでした。

「ファーくんがまだ小さかった頃、ねこを抱っこして散歩していた方のご好意で“ねこ吸い”をさせてもらってから、ねこの魅力に取り憑かれたようです。若いときは、ねこを追いかけ回して大変だったこともありましたが、最近は歳を重ねて、足腰が弱くなったため、こうして緊張した面持ちでねこを見つめるようになりました」

　ファーくんには、ねこのほかにも緊張する相手はいるのでしょうか？

「パピーのお友だちと会うときは気を遣っているようですが、緊張するのはねこちゃんくらいですね」

　大好きなねこちゃんにアピールしつつも、優しい気遣いを見せたファーくん。また、微笑ましいお散歩シーンを披露してくれることでしょう。

○取材協力：大型ミックスのファーちゃん（@faa_zoo）さん

（Hint-Pot編集部）