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「思っていたよりも安かったです」 初来日のアメリカ人が驚いた日本の食事 母国なら3倍以上に
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約30年前に自宅に滞在した日本人の交換留学生に会うため、米国アリゾナ州フェニックスから初来日したダニエル、ベンジャミン・イートンさん親子は、日本の食事を満喫しました。ラーメンから始まり、チキンや和風オムレツ、日本のパンにも舌鼓。12歳のベンジャミン君は「僕にはクレイジーです」と大興奮です。いったいどこに魅力を感じたのでしょうか。
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「こんな牛肉は今まで食べたことがありません」 価格の違いも
海外からの観光客を魅了してやまないのが日本ならではの食事です。寿司を筆頭に、天ぷらや焼き鳥などとにかくバラエティーに富んでいます。牛丼やカレー、うどんなどファストフードのクオリティーも高く、独自の文化を形成しています。
ダニエルさん親子も来日するやさっそくさまざまな食事に挑戦しました。「ラーメンを食べてみました。チキンや和風オムレツも。ほかにもいろいろな種類のパンを食べましたね。パンの上にチーズが乗っているものもありました。とろけるチーズ。とてもよいです」
さらに、「ご存知の通り、和牛も」と続けます。
牛肉の本場は米国ですが、和牛を食べて驚いたそうです。「いえ、もっとおいしかったですよ。こんな牛肉は今まで食べたことがありません。とても濃厚で、風味豊かでした」とダニエルさん。
ベンジャミン君も「そしてとてもジューシー」と相づちを打ちます。程よく脂が乗り、柔らかく、かむごとに肉のうま味があふれ出す和牛は、肉に慣れている米国人の心もつかみました。
日本では価格高騰により、日ごろの食卓ではなかなか和牛を食べる機会がないかもしれません。「神戸牛」「松阪牛」などのブランド牛はなおさら高嶺の花です。
しかし、円安のいま、海外旅行客にとっては、それほど高価な食べ物ではないと言います。
今回、親子が食べた和牛は9000円でした。
「思っていたよりも安かったです。米国ではそれよりもはるかに高価になります。おそらく200ドル(約3万円)か300ドル(約4万5000円)に近い価格になると思います」と、ダニエルさんは明かしました。
「麺の品質ははるかに優れていました」 辛いラーメンがやみつきに
一方で、ベンジャミン君はラーメンも忘れられない食事だったと言います。
母国でもラーメンを食べる機会がときどきあるそうですが、味は全く異なっていたそうです。
「米国で食べたときよりもはるかにおいしく、麺の品質ははるかに優れていました。最初はとても辛かったですが、だんだんと良くなっていきました。こしょうの種のようなものがたくさん入っていました。僕はそれをとても楽しみました。口の中に熱がどんどん溜まっていくようでした。僕は辛いこしょうが大好きになりました」
どんな種類のラーメンを食べたのかは分かりませんでしたが、スパイシーな味つけに大満足の様子。「私はラーメンがあまり好きではありません」と苦笑いの父の隣で、ラーメン愛を熱弁しました。
「ここにはさまざまな種類の食べ物があります。そう、ファストフードから非常に豪華な寿司まで。アメリカではファストフードがほとんどなので、僕にはクレイジーです。すてきなレストランもたくさんあります」と、ベンジャミン君は結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)