カルチャー
フランス人が驚いた日本のバレンタイン文化 「聞いたこともなかった」恋人たちのイベントとは
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2月14日はバレンタインデー。日本在住歴7年のフランス人YouTuberオレリアン・プダさんは、バレンタインデーにまつわる日本の文化に驚いたといいます。フランスとどのような点が違うのでしょうか。また日本のバレンタインデーをどう楽しんでいるのかなど、お話を聞きました。
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日本とは違うフランスのバレンタインデー
日本のバレンタインデーは、1950(昭和30)年代に入ってから始まったといわれています。女性から男性へチョコレートを贈り、自分の思いを伝える日として広まりました。現在は、家族やお世話になっている人に贈り物を渡したり、自分へのご褒美としてチョコレートを購入したりと、さまざまな形に変化しています。
オレリアンさんによると、フランスのバレンタインデーは「恋人たちの日」とされ、どちらか一方がプレゼントを贈るというよりも、カップル同士で過ごす日だといいます。
「フランスのバレンタインデーは、カップルのための日なんです。カップルにとって特別な日なので、お互いにプレゼントやお花を贈り合ったり、レストランなどでロマンチックなディナーを過ごしたりしますね」
オレリアンさんの妻・ことみさんは日本人。お互いの文化の違いを受け入れながら、素敵な夫婦関係を築いています。記念日やイベントは、フランスと日本の魅力を再発見するきっかけになりそうですね。
フランスにはない! 日本ならではのホワイトデー
日本では、バレンタインデーと並ぶ風習として、3月14日のホワイトデーがあります。バレンタインデーとは逆に、男性が女性に贈り物をする日として知られていますが、オレリアンさんはこのイベントにとても驚いたそう。
「フランスには存在しないし、聞いたこともありませんでした。これは、フランスと日本のバレンタインデーに大きな違いがあるからだと思います。でも、バレンタインデーは女性から男性に、ホワイトデーは男性から女性にという、それぞれ日によって異なっているのはおもしろいと思いました」
フランス人のオレリアンさんが、ホワイトデーの存在に驚くのも無理はありません。なぜなら、ホワイトデーは日本独自の文化だといわれているからです。
もともとは、福岡県の老舗和菓子屋が「マシュマロデー」として、バレンタインデーのお返しに地元の百貨店でマシュマロの量り売りを始めたことが起源となっているそう。そこから、マシュマロの色からイメージした「ホワイトデー」へ名前を変え、現在のホワイトデーの形に変わっていきました。
オレリアンさんは、毎年バレンタインデーにことみさんから手作りのものをプレゼントしてもらうようで、「すべての人ではないと思いますが、日本の方たちは、バレンタインデーに手作りのなにかを楽しんでいるイメージがあります」と話します。いつもたくさんの愛をくれることみさんのために、「僕はホワイトデーに頑張ります!」と意気込んでいました。
(Hint-Pot編集部)