日本のアニメやゲームは、海外でも若者を中心に人気を集めています。なかには、子どもの頃から大好きで、念願叶って日本の“聖地”へ訪れたという人も。親子で日本旅行を楽しんでいたオランダ人男性には、「僕の青春」と言い切る、日本生まれの大好きなコンテンツがあるそうです。それは、一緒に旅をする母にとっても思い出深いものでした。

　◇　◇　◇

ハリーさんの左手にはお土産がいっぱい詰まったショッピングバッグが

　親子で日本旅行を楽しんでいた、オランダ人親子のキャロラインさんとハリーさん。母のキャロラインさんは日本に来るのが初めてで、息子のハリーさんは今回が2回目だといいます。滞在期間は1週間の予定で、この日はある“聖地”でショッピングを楽しんだあとでした。

　ハリーさんの左手に握られていたのは、黄色地に赤線で大きくピカチュウが描かれたショッピングバッグ。これは、世界的な人気を誇る「ポケットモンスター」シリーズのオリジナルグッズなどが購入できる「ポケモンセンター」のものです。大きな袋にはお土産がいっぱい。ハリーさんにとっては、念願叶っての来店だったといいます。

「ポケモンは僕の青春。小さい頃から毎日観ていたから、ポケモンセンターに来られてとてもうれしいです。お気に入りポケモンはイーブイ。性別がシッポでわかるんだよ。メスのシッポには花の柄がついているんだ」

「ポケットモンスター」のアニメシリーズは、いまや世界192か国（2023年3月末時点）で放送されています。ハリーさんが暮らすオランダでは、20年以上前から放送しているようです。キャロラインさんによると、ハリーさんは筋金入りのポケモン好き。子どもの頃は部屋のなかがポケモングッズであふれていたそうです。

「私はポケモンのことはまったくわからないんだけど、いつもハリーがテレビで見ていました。だから、私の子育てのBGMはポケモンだったの」

　オランダでのポケモン人気は想像以上で、アムステルダムにある「ゴッホ美術館」で昨年、「ポケットモンスター」シリーズとのコラボグッズの販売が発表されると大混乱が巻き起こりました。それほどまでに、国境や世代を超えて愛され続けています。きっとハリーさんが買ったお土産も喜ばれることでしょう。

（Hint-Pot編集部）