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初来日のオーストラリア人カップルがレコードを大量購入 音楽も気に入った日本のアニメとは
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
音楽には流行があるだけでなく、楽曲の聴き方も移り変わっています。そうしたなか、外国人観光客からも注目を集めているのが、レコードです。新宿で出会ったオーストラリア人カップルは、いくつもの店をめぐって何枚ものレコード盤を購入。いったい、どんな作品を手に入れたのでしょうか。
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初めての日本滞在 高校時代に日本語を学んだオーストラリア人女性
日本を代表する繁華街・歌舞伎町を有する東京・新宿。多種多様な店が並び、多くの外国人観光客が訪れる場所のひとつです。そこで出会ったのが、地質学者のアリソンさんとエンジニアのルークさんのオーストラリア人カップルです。
海外旅行自体が初めてというルークさんと一緒に、日本旅行を楽しんでいるアリソンさん。来日は初めてですが、日本語には触れたことがあるといいます。
「私は高校生のときに日本語を学んでいたのもあって、日本には来てみたかったの。ほとんど日本語は忘れてしまったんだけど、『スミマセン』や『アリガトウ』とか、ベーシックな言葉はもちろん覚えているし、日本に来てから少し思い出すんじゃないかと思っているわ」
自国にないレコード店に感激 海外でも人気アニメのサウンドトラックも購入
そんなふたりが新宿で訪れていたのが、レコード店。日本には、オーストラリアにはないお店もあるそうです。
「今日はレコード屋さんめぐりをしているの。タワーレコード、ディスクユニオン……。オーストラリアにはタワーレコードなんてないから、本当にうれしかった。たくさんレコードを買ったわ。私はレコードプレーヤーを2台持っていて、2枚一緒にかけながらちょっとしたDJ気分を味わっているのよ」

CDやストリーミングに押されていたレコードですが、ここ数年で人気が再燃。米国では昨年、レコードがCDを売上高で上回ったほか、アナログレコードだけで新譜をリリースするアーティストも出てくるなど大きなブームになっています。
そうしたなか、世界から注目を集めているのが日本の中古レコード市場。SNSを中心に1970~80年代の日本のシティポップが海外で流行中というだけでなく、物を大切にする日本人の特性もあり、中古品でもコンディションの良い古い名盤が多いそう。
アリソンさんやルークさんが購入したものは中古品ではないものの、なかにはやや古い作品も。シングルレコードのほか、ベスト盤やライブを収めたLPを次々と見せてくれました。そのなかで目を引いたのが、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のサウンドトラック盤でした。

「これはルークのものなんだけど、ルークはこの作品をきっかけにアニメにハマってしまったわ」
海外でも日本のアニメは大人気。外国人観光客のなかには、アニメをきっかけに日本の文化に興味を持ち、来日する人も少なくありません。
初めての日本旅行で、それぞれが好きなものを購入できたふたり。残りの滞在でも、いいお買い物ができるといいですね。
(Hint-Pot編集部)