訪日外国人観光客から人気の観光スポットのひとつに、遊園地やテーマパークが挙げられます。とくに、日本にしかないテーマパークは旅の思い出にぴったり。初めての日本旅行中だというカナダ人女性たちは、国内外で評価が高いスタジオジブリ作品の世界観が楽しめる愛知県の新名所を観光。グッズをたくさん買い込んだといいます。訪れた理由とはなんだったのでしょうか。

　◇　◇　◇

友達が切望して訪問　「実は作品は観ていない」作品のテーマパークへ

　東京の数あるターミナル駅のなかで長年、乗降者数トップの新宿駅。どの改札口も常に多くの人がひしめくような新宿駅で、比較的混雑を避けられる東南口のそばで出会ったのが、カナダ人女性のキヤナさんとモディさんです。実はもうひとり同行者がいますが、このときは先にホテルへ戻っていたそう。キヤナさんたちは3人グループで2週間、初めての日本旅行を楽しんだと話します。

　とくに印象に残ったのは、愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園内に昨年オープンしたばかりの「ジブリパーク」。キヤナさんによると、スタジオジブリの世界観に没頭できるこの新名所に行くのを熱望したのは同行者だったそうです。

「愛知県にはジブリパークが目的で行ったの。私は（スタジオジブリ作品を）数本観たことがあるくらいだけど、もうひとりの友達がジブリにどっぷりハマっていて『絶対に行きたい』ってことで、みんなで行ったのよ」（キナヤさん）

　しかし、モディさんはスタジオジブリ作品を鑑賞したことがないそう。それでも「グッズはたくさん買ったわ」と笑顔を見せます。また、3人は大阪まで足を延ばし、ユニバーサルスタジオジャパン（USJ）も楽しみました。限られた日本滞在のなかで、2つもテーマパークを訪れたのには理由があるといいます。

「大阪のUSJも、ジブリパークもそうだけど、カナダにはこういうパークがまったくないの、まったく」（モディさん）

　もちろんカナダにもアトラクションを楽しめる遊園地はありますが、日本のジブリパークなどのように特定の作品やキャラクターの世界観を再現したタイプのテーマパークではないようです。それにしても、作品を観たことがないのに、たくさんグッズを買ってしまったモディさんには驚きますが、ジブリキャラクターにそれだけの魅力があるということなのでしょう。友達の後押しもたっぷりありそうですし、モディさんもジブリ作品にハマってしまうかもしれませんね。

（Hint-Pot編集部）