Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

仕事・人生

二階堂ふみ『Eye Love You』韓国で異例の躍進 胸キュン要素はお家芸 現場で俳優からアイデアも

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

【写真】世界配信で成功を収めたTBSドラマ『Eye Love You』(C)TBS
【写真】世界配信で成功を収めたTBSドラマ『Eye Love You』(C)TBS

 TBS系で放送中の連続ドラマ『Eye Love You』(火曜午後10時)を担当する同局の中島啓介プロデューサーが、メディア各社のインタビューに応じ同ドラマの見どころを語りました。民放GP帯連続ドラマ史上初めてヒロインの相手役に韓国人俳優を迎えたオリジナル脚本のラブストーリー。主演には二階堂ふみ、相手役に韓国の次世代スターのチェ・ジョンヒョプを迎えました。目が合うと相手の心の声が聞こえてしまう“テレパス”の能力を持つ主人公の本宮侑里(二階堂)が、超ストレートの年下韓国人留学生ユン・テオ(ジョンヒョプ)と出会い新たな恋に踏み出していく……。27日放送の第6話の見どころを聞きました。今回は後編。

 ◇ ◇ ◇

第6話は前半のクライマックス

――具体的に韓国ドラマあるあるの“胸キュン”はどのように探しましたか。

「脚本の三浦希紗さんと山下すばるさんはまだ30代前半で、知り合いに韓国人がいたり韓国コンテンツが好きな友人がいたりします。また、韓国出身のプロデューサーも加わっていますので、アイデアを皆で出し合いました。視聴者が見てわくわくしてくれるような、日本のラブコメとは少し違った胸がときめく要素をたくさん取り入れています。例えば、3話のラストに登場した約束をするシーンの指切りやコピーは見たことがないので、日本の視聴者にとっても新鮮に映ったのではないでしょうか。韓国人特有のすごくストレートな部分、連絡をいっぱいしてくる部分などもどこかかわいらしいです。現場ではジョンヒョプさんも韓国人ならではのアイデアを出してくれるので、それを取り入れたりもしています。例えば、1話のラスト前シーンで侑里が橋を歩いている時、テオが『そこのキョロキョロしているかわいい人!』と叫びますが、爆発力があってとても面白いなと思いました。“胸キュン”で言うと、4話のラストでテオが侑里の左手薬指にリボンを結び薬指にキスしそうになるシーンがありますが、それもジョンヒョプさんのアイデアです。それだけではなく、細かい表情の表し方など、日本人のイメージとはまた違う部分などがとても面白く感じます」

――侑里とチョコレートショップを創業した花岡彰人役の中川大志さんの起用の狙いを教えてください。

「花岡は侑里とのじゃんけんで後出ししてわざと負けてしまいます。そんな花岡はストレートに自分の言葉を発してくるテオとは対照的な人物で“言葉にしない愛”の持ち主です。自分の気持ちを犠牲にしながらすごく深い愛情を抱く日本人らしい男性。武士道といいますか、秘めた思いを伝えない優しさみたいな花岡のキャラクターを中川さんは抜群に上手に表現してくれています。深い愛を言葉ではなく表情で視聴者に伝えてくれていますよね。しかも、ぐっと来る切ない部分だけではなく、テオが入ってくることによって起こるバタバタとしたそのコミカルな感じも素晴らしいです。日本男子目線だと花岡のキャラクターがけっこう好きな視聴者は多いかもしれないです。男性にも受けるキャラクターなのではないでしょうか」

――優秀なショコラティエ・池本真尋役の山下美月さん(乃木坂46)についてもお願いします。

「二階堂さん演じる侑里より後輩ですが、割とズケズケ言うキャラクターで“恋愛マスター”と言われています。一方で、実は少しへなちょこで全然うまくいっていないキャラクターなんですね。山下さんとは最初の台本読みの際にお話ししましたが、真尋は男を落とすようなビジュアルであざといところももちろんありますが、勘違いで間違った方向に行ってしまう。清水尋也さん演じるドクターの小野田とのバーのシーンでは、突き破った演技をしてくれましたし、チグハグな真尋と小野田の関係がどうなっていくのか、も楽しんでいただけるとうれしいです」

――ジョンヒョプさんと通訳を務めるみょんふぁ(洪明花)さんが劇中に登場しました。また『ラヴィット!』に出演し爆笑演技が話題となってこの日の放送回がTVerでの同番組歴代再生回数1位を獲得しました。

「みょんふぁさんは日本と韓国の間で通訳や翻訳、俳優、演技指導の仕事をしていて文化交流の架け橋のような活動をされています。TBS社内の先輩を通じて紹介していただき、まず通訳をお願いしました。お芝居の仕事もされていて韓国語もしゃべれますのでテオの優しいお母さんのイメージともピッタリ合ったので出演してもらいました。2人が出演した『ラヴィット!』がまさかあんなことになるとは思っていませんでしたが、他のバラエティー番組の収録でも瞬発的に面白い通訳をされていてバナナマンさんやサンドウィッチマンさんにもツッコんでもらえていました。ジョンヒョプさんとみょんふぁさんは本当の親子みたいに仲良くされています」

――撮影現場では日本語と韓国語が飛び交っていると思いますが、雰囲気を教えてください。

「二階堂さん、ジョンヒョプさん、中川さんらいろいろな人がアイデアを出し合いながら撮影が進んでいますが、言語の違いがありますから通常のドラマ撮影より長い時間をかけてコミュニケーションしています。アイデアを共有し合うまでの時間をしっかり皆さん作りながらやってくれています。スタッフが少しずつ韓国語を分かるようになり、ジョンヒョプさんは日本語を覚えるスピードがとてつもなく速く上達しています。言葉が違うだけに、より深いコミュニケーションできるようになったといいますか、時間はかかりますが、それがいいなと思いますし、このドラマの奥にあるテーマがこの現場の感じと通ずるものがあるなと思っています。そういう雰囲気の中でキャストとスタッフが前に進んでいて良いムードの現場になっているのではと思います」

――27日放送の第6話の見どころは?

「6話では、北海道ロケで大きなクライマックスを迎えます。今回はNetflixで世界配信をしていますので日本の大自然の美しい映像や色彩もすごく意識しながら撮影していることもあり、素晴らしいキャスト陣と共に、演出・技術・美術、全てのスタッフが1カット、1カット一生懸命に愛情を詰め込んでいます。そんな中で6話は前半の最終回だと思って見ていただきたいですし、絶対に見逃すことのできない回になりますので、どうかよろしくお願いいたします!」

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)