通勤や通学の際、よく利用する駅のトイレ。清潔な使用を促すための張り紙をあちこちで見かけますが、卯村ウト（@6q_3e）さんは風変りな張り紙を発見しました。そこには「トイレ」そのものからのメッセージが発信されていました。確かにじわじわとくる面白さがにじみ出ています。X（ツイッター）で6.1万件の“いいね”を集めた投稿について詳細を聞きました。

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「いつもきれいにご利用いただきありがとうございます」

　2月27日午後8時半ごろ東京・京王線のある駅の構内で卯村ウトさんは“大発見”をしました。日常的によく見かける駅のトイレの張り紙ですが、今回は違っていました。そこには「お客様へ　いつもトイレをきれいにご利用いただき誠にありがとうございます。」と書かれていますが、発信元が「トイレより」となっていました。

「駅長ではなくトイレがお礼をいうパターンは初めて見た」と驚き、写真を撮影してさっそくXに投稿した卯村ウトさん。「今まで利用した他の駅のトイレの同様の張り紙は『駅長から』であったことが多かったので、今回の『トイレ』からのメッセージには思わず二度見しました」と意外な張り紙の様子を語りました。

　今回の投稿には「トイレを擬人化する画期的な発想」「日本むかし話　トイレの恩返し」「トイレ氏の淡々とした謝辞にえりを正さざるを得ない」「そもそも客側が『トイレ使わせてくれてありがとう』って感謝する側」など大きな反響が寄せられています。

　卯村ウトさんは「『1人称がトイレだ』という、別の着眼点を持った引用ポストが思いのほか多かったです」と手応えを語りました。急な腹痛など非常時に駆け込む駅のトイレ。感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）