世界で最もねこに優しい街といわれる、中東トルコの大都市イスタンブール。ねこは神聖な動物とされ、街角にも多くのねこが見られます。今、X（ツイッター）では、カフェのソファで毛づくろいをするねこが話題に。店内に溶け込んだねこの姿に、多くの人が魅了されています。投稿主さんに詳しいお話を伺いました。

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カフェのソファでまったり過ごすねこに反響続出

「イスタンブールあるある……」
「スタバにねこがいても誰も気にしない」

　そんなコメントが添えられた動画には、スターバックスの店内でソファに座って毛づくろいをするねこが映っています。周囲のお客さんが気に留める様子はまったくなく、せっせとお腹を舐めるねこはとてもリラックスしているように見えます。

　この動画がXに投稿されると、1.7万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「なんていい国なの……」「うらやましい」「スタバでこれもOKなんですね　イスタンブールあるある、すごすぎます」「相席したい」「ねこに優しいこんな街に住んでみたい」など、さまざまな声が寄せられています。

ねこと人間が共生する街・イスタンブール

　投稿主さん夫婦は、ねこが大好き。5年ほど前に、マレーシアやベトナム、タイなど世界各国を旅しながらの“ねこ散歩”を始めました。2021年3月には、イスタンブールに移住。現在はXやYouTubeチャンネル「アジアねこ散歩ch」で、イスタンブールのグルメ情報や街中で出会ったねこの日常などを発信しています。

　注目を集めたのは、スターバックスコーヒーの店内にあるソファで、くつろぐねこを収めた動画です。投稿主さんによると、イスタンブールでは、こうして店内にねこがいるのはいつもの光景なのだそう。動画に登場するねこも、周囲を気にすることなく毛づくろいをしています。

「混雑するスタバに入店して席を探していたところ、快適な1人用ソファで優雅に毛づくろいをしているねこを見つけました。僕たちは、ねこの隣のテーブルに着席。ねこの向こう側にいる男性とポーズが似ているところがおもしろかったので撮影しましたが、ほかの人たちはねこのことをまったく気にしていませんでした」

　ねこは、投稿主さん夫婦がコーヒーを楽しんだ1時間ほど、ずっとソファに座っていたそう。その後、起き上がって外に出ていったようです。

「もちろん、そっと起こして席を譲ってもらう人もいます。横からおしりを押し込むようにして起こせば、膝に乗ってきて寝てくれることもあります」

　投稿主さんによると、現在、トルコではインフレが加速。社会環境が目まぐるしく変わっているそうですが、ねこにまつわる事情に変わりはないそうです。

「イスタンブールのねこ事情への好意的な声が数多く、驚き、うれしく思っています。リプライのほかに、Xでイスタンブールを検索すると『イスタンブールに行ってみたい』『イスタンブールに移住したい』という声も。そのようなきっかけを作ることができて、とても光栄に思います」

　イスタンブールは、これからもねこを愛する人たちの注目を集める街であり続けることでしょう。

○取材協力：アジアねこ散歩（@nekosanpoch）さん

（Hint-Pot編集部）