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初めての日本は「まるで自分の家に帰ってきたみたい」 各国を飛び回るイタリア人女性が不思議な感覚を覚えたワケ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イタリア・ペルージャ在住のサーラ・マリノーリさん【写真提供:サーラ・マリノーリ】
イタリア・ペルージャ在住のサーラ・マリノーリさん【写真提供:サーラ・マリノーリ】

 旅行や仕事でさまざまな国を訪れるのに慣れていても、初めて行く場所にはなかなか落ち着かないこともあります。しかし、イタリア人のサーラ・マリノーリさんは、初めて日本に来たときに、まるで「家に帰ってきたような」感覚になったそう。なぜそう感じたのか、当時を振り返っていただきました。

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人生で出会った3人の日本人と深い友情関係に

 イタリア中部、ペルージャ在住のサーラさん。美術品コレクターの仕事で、世界各地へ足を運んでいます。そんなサーラさんが初めて日本へ来たのは、2017年の春でした。滞在期間は約2週間で、東京や京都、奈良、鳥取をめぐったそうです。

 仕事柄、世界を飛び回っているサーラさん。初めて行く国では不安になったり、緊張したりすることもあるようですが、日本ではそういうストレスは感じなかったといいます。

「本当に不思議なの。日本には行ったことがなかったし、家族が住んでいるわけでもないのに、まるで自分の家に帰ってきたみたいな気持ちになったんです」

 その理由を探ると、サーラさんを日本に引き寄せた人物が深くかかわっていることがわかりました。

「私には、日本人の友達が3人います。イギリスのオックスフォードへ留学したときには、さとこさんという友達ができました。その後、同じ名前だけれど別のさとこさんと出会い、ペルージャにはあゆみさんという友達も。この3人は私にとって家族と同じくらいほっとできる存在だから、日本へ来て『帰ってきた』という感覚になったのかもしれませんね」

 サーラさんはさまざまな国で、これまでに多くの人と出会いました。しかし、家族のような深い関係があるのは日本人の友達だけで、ほかの国にはいないといいます。

日本人のおもてなしに「本当に心が休まりました」

 初めて日本へ来たときには、鳥取にあるあゆみさんの実家にも訪れたというサーラさん。そこでは、あゆみさんのお母さんからうれしいおもてなしがありました。

「あゆみのお母さんが出してくれたお茶がとてもおいしかったんです。心を込めて丁寧に淹れてくれて、本当に心が休まりました」

 どんなに時間が経っても、どこで誰と出会っても、日本人との思い出がいつまでも心に残っているというサーラさん。「また絶対に(日本へ)行きたい」と再訪日を熱望しています。

(Hint-Pot編集部)