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「本当にあった救急要請」 救急車の適正利用を呼びかけ 消防局の投稿に「許せない」の声
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もしものときに駆けつけてくれる救急車。しかし、出動件数が増加すると、現場から遠い救急車が向かうことになり、到着までの時間に影響が出ることがあります。そうした事態を防ぐためにも、救急車の適正利用が大切です。尼崎市消防局はそれを呼びかけるため、公式インスタグラムアカウント(amagasaki.119.fd)で実際にあった不適切な利用事案を紹介。驚きや憤りの声が上がっています。
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ホラー調の再現ドラマで2つの事案を紹介
救急隊や消防士の仕事を紹介する、ユニークな投稿が人気の同局。以前から救急車の適正利用を呼びかけており、「実際にあった救急シリーズ」と題した2択クイズの動画が話題になったこともあります。
今回は「本当にあった救急要請」というタイトルで、尼崎市内で実際にあった救急事案をまとめた動画を公開。ホラー映画のようなテイストの再現ドラマで、2つのケースを紹介しています。
1つ目は、「体調が悪いんで救急車来てもらってもいいですか?」という通報から始まります。救急隊員が駆けつけると、真っ暗な部屋の中に男性が横たわっていました。男性に呼ばれて室内に足を進める救急隊員。すると、男性から驚きのお願いをされます。
「ブレーカー落ちてもうてん。ちょっと上げてきてくれへんか」
なんと体調が悪いというのは嘘。ひとり暮らしの男性が、部屋のブレーカーを上げてもらいたいがために、救急隊員を呼びつけたというのです。
2つ目は、「うちの子が体調悪そうで救急車お願いしてもいいですか?」との通報です。子どもが体調を崩したと思い、救急隊員は急いで駆けつけましたが……。
到着すると、通報者の膝の中には1匹の犬が。通報者に話を聞くと、救急車では対応できないまさかの要請だったのです。
投稿には100件近いコメントが寄せられ、「いや、本当に必要なときはお世話になるかもしれないけど、こんなくだらないことでさすがに救急車使う勇気ないです……」「救急車をタクシー代わりに使う人もいて、正直許せないです」「こういうお話を聞くと悲しい気持ちになりますね」などの声が寄せられています。
救急車の搬送件数は年々増加しています。救急車や隊員の数には限りがあるため、緊急性がない利用や相談が相次ぐと、本当に必要な人の緊急通報に対応できなくなるおそれも。
救急医療を守るためにも、本当に呼ぶべきかどうか、救急車の利用について一人ひとりがしっかりと考える必要があります。もし判断に迷ったときは、まず救急安心センター事業(#7119)に確認するといいでしょう。
※「#7119」を行っている地域には限りがあります。地域によっては、「#7119」以外の番号で救急電話相談などを行っている場合があるので、確認のうえ利用してください。
(Hint-Pot編集部)