日本人にとっては当たり前のことでも、異文化を持つ訪日外国人観光客にとっては驚くべきマナーや習慣があるようです。時間を厳守する、行列を作るなどが代表的な例として挙げられますが、日本を観光中のインド人夫妻は、ほかのことにもびっくりした様子。それはどんなことだったのでしょうか。

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旅行中に困ったこと1位はゴミ箱が少ないこと

　話を聞いたのは、この日に到着したというインド人のラムさんとドリーさん夫妻。ふたりともソフトウェアエンジニアとして働いており、今回はドリーさんの仕事の関係で、11日間の滞在を予定しています。ラムさんは今回が初めての日本。一方、ドリーさんは2度目の訪問です。

　初日から精力的に活動していたふたりはすでに、秋葉原やスカイツリー、そして浅草を観光。いくつかの街をめぐり、ラムさんはインドとの違いに驚いたといいます。それは、街中の清潔さでした。

「日本はとても美しいです。どこもとてもきれいで、お店でも人々がきちんと列に並ぶなど、とても整っている印象を受けました」

　とりわけ、街中にゴミが落ちていないことに驚いたというふたり。

　観光庁が訪日外国人旅行者を対象に行っている「訪問地毎に旅行中困ったこと等のアンケート」によると、令和元年度から新規に追加された項目の「ゴミ箱の少なさ」は23.4％と、旅行中に困ったことで第1位になっています。

　街中に設置されたゴミ箱の数は少ないにもかかわらず、街が清潔に保たれているのには、各地で「ポイ捨て禁止条例」が制定されていることが挙げられるでしょう。また、日本人にはゴミを持ち帰る文化があることも影響しています。

　こうした文化は珍しいのか、海外のSNSでは日本を訪れる際の注意点として、ゴミ箱が少ないので持ち帰るよう伝える投稿が拡散されることもあるようです。

　こうして日本と母国との違いを肌で感じ、マナーを尊重しながら観光を楽しんでくれる訪日外国人が増えるのは、とてもうれしいことですね。

（Hint-Pot編集部）